1991 Fiscal Year Annual Research Report
外国人留学生に対する日本語・日本事情の教育システムに関する研究ー機構・制度・人員・カリキュラム・教材などー
Project/Area Number |
02451036
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
森 晴秀 神戸大学, 教養部, 教授 (50031307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油井 清光 神戸大学, 文学部, 講師 (10200859)
鈴木 睦 神戸大学, 教養部, 助教授 (30196878)
原 俊雄 神戸大学, 教養部, 助教授 (50156486)
松村 武男 神戸大学, 医学部, 教授 (10030842)
平井 一正 神戸大学, 工学部, 教授 (30031058)
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Keywords | 外国人留学生 / 日本語・日本事情 / 留学生教育システム / 留学生受入れ体制 / アンケ-ト調査 / 意識調査 |
Research Abstract |
神戸大学の国際交流問題関連委員、日本語・日本事情および留学生専門教育教官等によって構成された学内横断的研究組織により、1.日本語・日本事情教育を中心とした留学生教育問題に関する図書・教材・資料などを購入し、整理・分析を進めた。これと並行して、2.留学生教育システムに関するファ-ストハンドの資料を得るためのアンケ-ト調査計画を進めた。この計画のため、研究組織の全体会議をとおして、調査票に盛り込むべき項目を詳細にわたって検討した。この具体的作業をとおして、日本における留学生教育・受入れ体制の問題についての総合的・具体的な再検討が進められ、それはアンケ-ト調査票の諸項目として結実した。 アンケ-ト調査票は、全32項目(それぞれの項目に平均5つほどの選択肢)、A4版14ペ-ジとなり、内容別には、基本的属性指標に関するもの、留学意図・達成感など意識分析に関わるもの、日本語・日本事情教育を中心とした教育・研究体制(学位取得状況などを含む)、異文化適応・理解を中心とした生活問題など、総合的・多角的で詳細なものとなった。しかし、回答者への負担と回収率への影響に鑑み取捨選択の結果、割愛した項目も多々ある。全体を冊子の体裁に印刷し、アジアを中心とした世界54ヶ国に対して、499通を郵送し回答依頼をおこなった。その際、返信用の封筒(当方の宛名入り)、切手(国際ク-ポン)を同封した。しかし、これらの作業と調査票回収には当初予想したよりも多くの時間を費さねばならないことになり、ほぼ回収を終わり整理・分析作業に着手したが、それらの取り纏めは実質上平成4年度にかかる見込みである。 取り纏め作業にあたっては、回答結果を記述的にまとめるとともに、諸外国の実態と日本との比較対照を行い、日本独自の実情をも考慮しながら分析を進める。これらに基づき、当該問題・体制に関する総合的・具体的提言の発表も平成4年度に行う予定である。
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[Publications] 油井 清光: "留学生問題の分析視角とその実態" 神戸大学文学部紀要. 20. (1992)
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[Publications] 森 晴秀: "世界の教育,日本の教育" 山口書店, 240 (1992)