1990 Fiscal Year Annual Research Report
私学教員養成における学生の指向性と実態に関する研究
Project/Area Number |
02451039
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
玉井 収介 帝京大学, 文学部・教育学科, 教授 (20000284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀井 啓幸 帝京女子短期大学, 教職課程, 専任講師 (30190234)
杉本 真理子 帝京大学, 文学部等教職課程, 専任講師 (70130010)
小山 福司 帝京大学, 文学部・教育学部, 専任講師 (60153699)
児玉 善仁 帝京大学, 文学部・教育学部, 助教授 (40127650)
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Keywords | 教員養成 / 教職課程 / 高等教育 / 教育学科 |
Research Abstract |
月一回程度の研究会を開いて、わが国やアメリカ合衆国などの教員養成について研究を深めて来た。また、本年度は、第1次アンケ-ト調査を、まず本年度入学生のうち教育学科の学生と教職課程と履習する学生を中心に、約8百名に対して実施した。アンケ-ト結果として、両親が教職に就いている者に教職志望率が高いこと、彼らが教職の専門的知識のみならず人間的な教養をも大学教育に求めていること、などの実態が明らかとなった。この調査結果は,単独では十分な意味を持たないため来年度以降次を追った調査が必要で、それを計画中である。本年度については、上記のアンケ-ト調査以外に、卒業生で教職に就いている者約5百名に対するアンケ-ト調査を、現在実施中である。結果はまだ集計されていないが、教員養成に対して在学生とかなり異なった意見を彼らが持っているように思われる。すなわち、現実の教員養成が現場の教員に必ずしも十分に役立っていないという印象を受ける。新入生は期待を抱くが、卒業生は否定的に見るというこの落差こそ、私学教員養成の置かれた現実をはっきりと反映している。この調査の集計を待って、各研究分担者がそれぞれの分野から、結果の分析をおこない、前回の調査結果と比較検討する予定である。また、来年度からも年次を追ったアンケ-ト調査を継続し、新入生から2年3年4年を経て卒業に至るまでの調査結果を得る予定である。その結果を通じて、私学教員養成の問題をより深くかつ構造的に分析することが可能となる。その成果は、詳細な報告書として刊行の予定である。
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