現職教員を対象とした遠隔教育システムの開発に関する研究

1991 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 02451102
• Research Institution: Naruto University of Education
• Principal Investigator: 永野 和男 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (60107224)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 久米 弘 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助手 (40205175) ; 三宮 真智子 鳴門教育大学, 学校教育研究センター, 助教授 (90170828) ; 八田 昭平 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (80039411)
• Keywords: 教育工学 / 遠隔教育 / 現職教育 / システム開発 / コミュニケ-ション / カリキュラム開発 / パソコン通信 / 教育情報ネットワ-ク

Research Abstract

本研究では、現職教員が大学院レベルの教師教育を、キャンパスを離れた教育現場にいながらにして、継続的に受けることのできるシステムの開発をめざしている。具体的には、本学学校教育研究センタ-に導入された教育情報ネットワ-クシステム(中型計算機)と教育現場のパソコン間で双方向に情報交換できるシステムと、教育現場で自己研修的に実施できる研修用のカリキュラム(「情報教育」「授業研究」の2コ-ス)を開発して、現職教員に対する遠隔教育を可能にすることを目的としている。
今年度(3年計画の2年目)は、一部の院生あるいは卒業生に対して、通信回線を用いた遠隔教育の実験を開始した。内容としては、「授業研究」、「情報教育」を対象としている。
1.「授業研究」の支援に必要な各種のソフトウェアを遠隔地から利用できるようにした。
2.教材の管理、院生のカリキュラムの管理の方法について検討し、それぞれの院生の目的に応じた訓練コ-スを編成できるようにした。
3.「授業研究」、「情報教育」に関する教材パッケ-ジを整えた。
4.2年間の大学院教育を終えた現職教員数グル-プに対して試行的に利用し、運用上の問題点を検討した。
今年度までの研究成果に基づき、次年度は、このシステムをさらに多人数に拡大した場合の問題点を明らかにし、実用化のための準備を整える予定である。

Research Products

• [Publications] 永野 和男: "教師用デ-タベ-スシステム" 電子情報通信学会第三種研究会報告書「教育のためのコンピュ-タ教育」. 64-68 (1991)
• [Publications] 永野 和男: "新しい学習観とコンピュ-タの役割" 第51回日本生物教育学会全国大会大会集録. 15-20 (1991)
• [Publications] 永野 和男: "情報教育の方向づけと教師の役割" 日本科学教育学会第15回年会論文集. 281-282 (1991)
• [Publications] 久米 弘,永野 和男,中村 武弘: "子どもの自主的学習を支援するための学習環境と教師の役割" 教育工学関連学協会連合第3回全国大会講演論文集. 353-354 (1991)
• [Publications] 中村 武弘,永野 和男,久米 弘: "小学校社会科における「調べ学習」と子ども用デ-タベ-スの活用ー小学校社会科「私達の地区の米作り」における子どもの学習活動ー" 第17回全日本教育工学研究協議会 全国大会研究発表論文集. 311-314 (1991)
• [Publications] 伊藤 剛和,久米 弘,永野 和男: "教育情報ネットワ-クシステムにおける 電子掲示板(BBS)および文献検索システムの相互参照メカニズム" 教育工学関連学協会連合第3回全国講演論文集. 493-494 (1991)