1992 Fiscal Year Annual Research Report
高齢社会の痴呆性老人ケア及びターミナルケアシステムの構築と施設整備に関する研究
Project/Area Number |
02452222
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Research Institution | TOHOKU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
松本 啓俊 東北大学, 工学部, 教授 (30212335)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 實 東北大学, 工学部, 助教授 (10005366)
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Keywords | 老年痴呆症 / 痴呆性老人ケア / ターミナルケア / ホスピスケア / 高齢者ケア |
Research Abstract |
(1)痴呆性老人ケアシステムの構築 近年地域における痴呆性老人の数量的把握については、都道府県ごとに、或は市町村ごとに漸次実施されている。それによると65歳以上人口対の出現率は4〜5%であることが示されている。一般に症状は進行するものといわれているので、その症状の程度別の的確な把握は容易ではない。 これらに対するケアのシステムとしては施設的には、精神病院(棟)、老人病院(棟)、老人保健施設、特別養護老人ホーム、ディケアセンター等があるが、このほかグループハウジング、訪問看護等による在宅ケアがある。わが国ではいまだそれらの分担の仕組みは確立されていないが先進諸国の先端的経験によってグループハウジングによるその有益性は高度に示されている。 本研究では、それらをもととしてケアシステムの多様な展開の重要性を示した。また前年までの実験および調査から病棟、介護棟の建築的構成等について考察し、その計画指針の提示を行った。 (2)ターミナルケアシステムの構築 先進諸国において行われているターミナルケアシステムの実態を調査し、わが国への導入の可能性及びその実際化について考察した。 わが国の実態は緩和ケア病棟を中心として一般病棟におけるホスピスケア病棟、そして一般病棟における病室群等で示される。 前2者に関する実態調査を新たに行うことによって、ターミナルケアの場合の在宅ケアの可能性についても検討した。 さらに前年までの調査結果をも加えてターミナルケアの主要な分野となるであろう緩和ケア病棟の建築的構成およびその計画的指針の提示を行った。
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Research Products
(9 results)
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[Publications] 小高 真一・松本 啓俊・山本 和恵: "一般病院におけるターミナル・ケア病棟の成立性に関する基礎的研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 509-510 (1991)
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[Publications] 菊池 和子・松本 啓俊: "老人保健施設における痴呆性老人の特性とその施設計画に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 577-578 (1991)
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[Publications] 葛西 孝一・松本 啓俊: "重度痴呆性老人の行動特性とその建築空間の相関に関する基礎的研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(東北). 559-560 (1991)
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[Publications] 葛西 孝一・松本 啓俊: "重度痴呆性老人の行動特性とその建築空間の相関に関する研究その2" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸). 551-552 (1992)
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[Publications] 渡邊 朋子・松本 啓俊: "高齢者居住施設における日常生活空間の整備に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸). 578-580 (1992)
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[Publications] 小原 博之・松本 啓俊: "高齢者施設における住空間帰属意識と自発的行動特性に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸). 581-582 (1992)
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[Publications] 竹宮 健司・松本 啓俊: "ターミナルケア施設の利用特性に関する研究〜A病院に於けるケーススタディ" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸). 657-658 (1992)
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[Publications] 吉田 一博・松本 啓俊: "外科系病棟における癌末期患者の病室移動に関する研究" 日本建築学会大会学術講演梗概集(北陸). 681-682 (1992)
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[Publications] 松本 啓俊・山本 和恵・小高 真一・竹宮 健司・吉田 一博: "終末期医療の特性と病棟計画〜緩和ケア医療施設の建築計画に関する研究〜その1" 日本建築学会大会論文報告集. 444号. 39-48 (1993)