1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02452247
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
小原 嗣朗 東京理科大学, 基礎工学部・材料工学科, 教授 (00013623)
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Keywords | 遠赤外線 / 赤外線放射材料 / 赤外線分光 / 複合材料 / 酸化物 / 炭化物 |
Research Abstract |
本年度は,先年度に購入したフ-リエ変換赤外分光光度計のデ-タ処理装置を設置したので放射赤外線スペクトルの測定を効率よく行えるようになった。酸化物に関しては,シリカ,アルミナ,マグネシア,の外に酸化銅,酸化鉄,酸化亜鉛等の測定を行った。酸化物の構成元素と放射赤外線スペクトルの関係については,まだ明らかでない点が多いが,酸化物の色と赤外線放射率の間には関連があることがしだいに明らかになってきた.それは,黒色に近いものほど放射率が高くなるということである.炭化物に関しては,炭化珪素,炭化チタン等の測定を行った.また,これらの炭化物を複合化したものの放射赤外線スペクトルの測定も行った.その結果,複合化された炭化物では,単独の炭化物の吸収帯の部分が他の炭化物の放射で補完されていることによって高い放射率が得られることが明らかになった。そしてこの補完は,50:50の組成のときにもっとも良好になる.このことは,先端科学技術国際会議に於て発表を行った. 今後の方針としては,放射赤外スペクトルの測定と平行して,複合化の手段である焼結過程についても研究を進める予定である.
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