1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02452262
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
伊藤 信孝 三重大学, 生物資源学部, 教授 (30024574)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三輪 恭爾 (株)大竹製作所, 研究室長
山下 光司 三重大学, 生物資源学部, 助手 (90158171)
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Keywords | 画像処理 / インペラ脱ぷ / 高水分籾 / 玄米損傷 |
Research Abstract |
本年度の主たる研究実積は次のとうりである。すなわち従東入手した画像処理システムと購入した実体顕微鏡を組み合わせた装置を用いて玄米損傷の特微抽出について更なる確証実験を行った。またこれまでに試作した3種のインペラ羽根を用いて次の実験を行った。既ち水分3ベル,インペラ周速度3レベル,ジャポニカ種のアキバレとインディカ種のベルパトナを用いた2種の品種について玄米損傷歩合,脱ぷ率を観察した。インディカ種については本研究での取扱いは最初であり,ジャポニカ米に比較して損傷歩合も僅少であることが判明した。世界の米の80%以上はインディカ種でありわが国のみならず東南アジア,アフリカを含む発展途上国での高水分籾脱ぷ方式が可能であることを確認した。インペラ脱ぷ装置を塔載した自脱型コンバインを用いて実圃傷での収穫作業を行い。脱ぷされた玄米の損傷歩合を脱ぷ率,インペラ周速度の関係から確認した。 試作した3種類のインペラを用いての実圃場での収穫脱ぷ試験は共同研究者である三輪の提案によるものであり,市販のものとそうでない逆迎角を有するインペラ羽根,および直羽根を有するもの(いずれも羽根の枚数は12枚)の比較試験を3種類の水分と2種類の米(ジャポニカ種とインディカ種)について行った。水分の増加に伴いインペラ周速度を増さないと脱ぷ率が高く維持できないため損傷を低く抑えることは困難であるが,インペラの羽根の形状として市販のものが最も損傷が少く,高水含籾の脱ぶに大きな可能性を示した。高水分玄米乾燥システムについてはそのメカニズムニついてさらなる検試を展開中で本年度においては著しい進展は見られなかった。
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[Publications] NOBUTAKA ITO: "Current Topics in Agricaltural Robotics and Food Industry" Procecduigs of International Aduauced Robotics Programme.Robotics Agicultare and The Food Indastry. 2. 19-29 (1991)
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[Publications] 山田 幸彦,伊藤 信孝,山下 光司: "脱ぷ方式の相違による玄米損傷の特徴について" 農業機械学会関西支部報. 第70号. 85-86 (1991)
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[Publications] NOBUTAKA ITO他 3名: "Effebt of husking method on the grain" Proceedings of AAAE International conference the held in December,1992. (1992)