1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02454108
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野 憲一郎 東京大学, 農学部, 助教授 (50111480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斉藤 篤志 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (10002263)
鈴木 直義 東京大学, 農学部, 教授 (10003071)
中山 裕之 東京大学, 農学部, 助教授 (40155891)
亘 敏広 東京大学, 農学部, 助手 (50220950)
後飯塚 僚 東京大学, 農学部, 助手 (60205581)
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Keywords | 犬 / バベシア / 抗原特異性 / 宿主感染応答 / 糖代謝機構 / 酵素活性 |
Research Abstract |
B__ー.<canis>___ー株間の代謝特性について検討を加え,株間の形態学的あるいは酵素学的差異と宿主の免疫応答の相違を総合的に追求し,バベシア感染に対する宿主病態生理の基礎的応答に対する特異抗原の役割について解析することを目的とした。しかしながら犬バベシア症慣患犬を得る事が出来なかったのでマウスを用いた実験的バベシア感染に伴う生体応答をB__ー.<microti>___ーおよびB__ー.<rodheini>___ーの2株について検討することとし,本年度は以下の研究成績を得た。 1.Babesia原虫の抗原特異性と宿主感染応答に関する検討(小野.亘.後飯塚・中山):まず感染赤血球からバベシア原虫の分離精製を試みた。実験感染させた場合B__ー.<rodheini>___ーは接種後12日目に,B__ー.<microti>___ーは18日目に最大寄生率を示し,虫体分離に適した条件は各々の株間で異なることが判明した。また酵素学的な差異について<sarcoaytis>___ー4株のsporzoiteについて検討したところ乳酸脱水素酵素(LDH)とマンニト-ル脱水素酵素と(MDH)のアイソエンザイムパタ-ンに株間の差異が認められ,ほぼ2群に分類される司能性が示唆された。一方,B__ー.<rodheini>___ーを実験感染すると,それらのマウスは例外なく全例死亡するが,感染耐過(感染後抗原虫剤投与)したマウスでは強い抵抗性を示す。これらの抵抗性には,主としてマクロファ-ジ,Tーリンパ球およびTーリンパ球産生リンホカインなどが強く関与することが判明した。 2.<in>___ー <vitro>___ー培養赤血球内原虫の代謝機構に関する検討(鈴木,斉藤):各種培養条件(疫組成,アミノ酸添加,塩類添加,温度,溶液中の酸素濃度,pHなど)について検討を加えたが、現在迄のところ示適な培養条件を得るには到っていない。また、赤血球内におけるバベシア原虫のシンクロナイゼ-ションを試みたが,良好な結果を得ることは出来なかった。
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[Publications] Ono,K.et al.: "Lactate dehydrogenase in sporozoite of 4 <Sarcocystis>___ー species" Jpn.J.Vet.Sci.
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[Publications] Ono,K.et al.: "The change of spleen cell subpopulation in mice with <Babesia>___ー <rodheini>___ー infection" Jpn.J.Vet.Sci.