1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02454169
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Research Institution | Oita Medical University |
Principal Investigator |
山本 俊輔 大分医科大学, 医学部, 教授 (90040188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬戸口 美保子 大分医科大学, 医学部, 助手 (20236110)
吉田 盛治 大分医科大学, 医学部, 助手 (70182764)
秋月 真一郎 大分医科大学, 医学部, 助手 (80159334)
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Keywords | CD14 / MS2 / osteopontin / cDNA / genome / expression / recombinant / mouse and human |
Research Abstract |
MS2について: 1.MS2遺伝子の特異的発現調節機序の検索:CATアッセイ法でMS2遺伝子の転写開始点上流‐623‐‐507間および‐184‐‐94間に転写調節配列が存在することを確認した。特に、‐623‐‐507間の配列はマクロファージ特異的であった。 2.リコンビナント(r)MS2および抗rMS2抗体の作成とその利用: a.rMS2の作成:大腸菌および昆虫細胞系でrMS2を作成した。 b.抗rMS2の作成:大腸菌系のrMS2を用いてウサギのポリクローナル抗体およびラットの単クローン抗体を作成した。 c.MS2膜蛋白の免疫生化学的検索:抗rMS2およびMS2ペプチド抗体を用いてヒトの対応分子を免疫沈降法で検出した。 d.MS2の機能解析:cDNAから予測されるMS2のアミノ酸の細胞膜外部が出血性蛇毒と高い相同性をもつことを明らかにした。出血性蛇毒にはコラゲナーゼ活性をもつ毒素と血小板凝集阻止活性をもつ毒素の2種類が近年報告されたが、MS2の細胞膜外部はこの両者と高い相同性を示す。すでに各々の毒素に対応するMS2のrMS2の発現にも成功しており、各々の蛋白を用いてコラゲン分解能や血小板凝集におよぼす作用の検討を進めている。 e.MS2蛋白陽性細胞分布の検索:PAP法、flow cytometry法でrMS2抗体を用いてマウス腹腔のレジデント細胞および炎症細胞について検討し、MS2が単球、マクロファージおよび好中球で陽性、リンパ球および肥満細胞は陰性であることを確認した。 3.ヒト(h)MS2cNDAおよびゲノム遺伝子の分離: マウスのMS2 cDNAを用いてhMS2 cDNAクローンの分離に成功し、現在塩基配列検索を行っている。 4.リコンビナントhMS2の分離および抗体作成: すでに塩基配列が判明した機能ドメインrhMS2の分離に成功し、抗体の作成を行っている。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Nobuyoshi Nasu: "Molecular and physiological properties of murine CD14" Int Immunol.3. 205-213 (1991)
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[Publications] 山本 俊輔: "顆粒球・単球系細胞の高度LPS刺激系ーCD14とLPS結合蛋白の遺伝子および蛋白の構造と機能" 免症91 代謝. 28. 131-140 (1991)
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[Publications] 山本 俊輔: "分泌リン蛋白ー1(オステオポンチン)ー構造と機能および利用について" Bio Industory. 8. 319-327 (1991)
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[Publications] Keiko Matsuura: "Identification of a tissue-specific regulatory element within the murine CD14 gene" J.Biol.Chem. 267. 21718-21794 (1992)
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[Publications] 山本 俊輔: "マクロファージ特異分子" 臨床免疫. 24. 1047-1058 (1992)