Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 ひろみ 杏林大学, 医学部, 実験助手
松井 知子 杏林大学, 医学部, 実験助手
照屋 浩司 杏林大学, 医学部, 助手 (20197817)
千田 忠男 杏林大学, 医学部, 助手 (60086577)
角田 透 杏林大学, 医学部, 助教授 (80095629)
|
Research Abstract |
県庁,市町村役場,保健所等から入手した資料をもとに沖縄県全体ならびに我々が15年来追跡調査をしている佐敷町における脳血管疾患による死亡状況を過去10年間にわたり調査し,前期5年と後期5年に分けて比較検討した。その結果,県全体での脳血管疾患死亡率は前期で人口10万対50〜60人台であるのに対し,後期のそれは50人台とわずかながら減少がみられた。佐敷町の前期5年では人口千対1前後で推移し,0の年もあった。しかし,後期におけるそれは1〜2と増加傾向がみられた。この点については高血圧をはじめとする脳卒中危険因子に対する住民の気のゆるみも考えられるため,特に,高血圧出現頻度の年次推移や危険因子の変化などもあわせ検討し,原因の究明が必要である。8月には10日間かけて40才以上の佐敷町住民の検診を,また11月には家庭訪門による検診を実施した。その際,生活環境,健康意識などについてアンケ-ト方式で調査を行い資料を収集した。受診者には内科的診察,身体計測(身長,体重,一部に皮脂厚),検尿,血圧測定,心電図検査,眼底検査などを行い,また,血液生化学検査のための採血を行った。現在までに測定した一般的検査項目は,末梢血一般,総コレステロ-ル,HDLコレステロ-ル,総蛋白,アルブミン,GOT,GPT,γーGTP,コリンエステラ-ゼ,尿酸,クレアチニン,血糖などである。一部には血清遊離アミノ酸,血清マグネシウムを測定した。さらに特殊検査項目の測定については準備中である。全般的に平成2年度の研究計画は順調にすすめられている。
|