1991 Fiscal Year Annual Research Report
沖縄県における脳卒中疫学調査ならびに老化に関する研究
Project/Area Number |
02454205
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Research Institution | Kyorin University |
Principal Investigator |
古見 耕一 杏林大学, 医学部, 教授 (70101467)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田村 ひろみ 杏林大学, 医学部, 実験助手
松井 知子 杏林大学, 医学部, 実験助手
照屋 浩司 杏林大学, 医学部, 助手 (20197817)
千田 忠男 杏林大学, 医学部, 助手 (60086577)
角田 透 杏林大学, 医学部, 助教授 (80095629)
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Keywords | 過酸化脂質 / ビタミンE / 末梢循環機能 / 指尖加速度脈波 / 運動習慣 / 生活習慣 |
Research Abstract |
平成2年度及び平成3年度に関係官庁等から入手した調査対象地域の死亡状況の資料を利用して、過去の健康診査資料中の過酸化脂質およびビタミンEについて、死亡者と生存者、死亡者のうちの比較的短命者と長命者を受診当時の年齢により65才〜69才、70〜79才および80才以上に区分し検討を行った。生存者は死亡者に比べ、ビタミンEが高値であり過酸化脂質は低値であった。夏期には当該地域の40才以上の住民を対象とした検診を、12月に家庭訪問による検診と既往歴を中心とする過去の健康記録についての情報収集を行った。検診の受診者には面接による生活習慣についての問診、内科的診察、身体測定(身長、体重)、検尿、血圧測定、心電図検査、眼底検査、末梢循環機能の指標とされる指尖加速度脈派検査などを行い、末梢血一般検査および血液生化学検査のための採血を行った。現在までに測定した一般検査項目は、赤血球数、白血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビン、総コレステロ-ル、HDLーコレステロ-ル、総蛋白、アルブミン、GOT、GPT、γーGTP、血清コリンエステラ-ゼ活性、尿酸、クレアチニン、血糖などである。一部には血清遊離アミノ酸、血清マグネシウム、ビタミンEを測定した。平成2年度および3年度の血清コリンエステラ-ゼ活性値については他の生化学的指標との関連について引続き検討したが、一般的な健康状態の指標として利用することの可能性が示唆されている。また、平成3年度に実施された指尖加速度脈波についての検討によれば、飲酒喫煙習慣による修飾はあるものの軽い農作業をも含めた適度な運動が末梢の血液循環に有益な作用のあることが示唆された。生活習慣についての面接調査票に関する分析は現在進行中である。また、無侵襲な特殊な検査項目の測定についても準備中である。平成3年度については研究計画の部分的な遅速はあるものの概ね順調に実施されている。
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