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1990 Fiscal Year Annual Research Report

骨塩定量および放射線医学手法による骨折予知法の開発

Research Project

Project/Area Number 02454285
Research InstitutionShiga University of Medical Science

Principal Investigator

森田 陸司  滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60026896)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大中 恭夫  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80213792)
山本 逸雄  滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (60115962)
Keywords骨粗鬆症 / 骨塩定量 / 脊椎骨圧迫骨折
Research Abstract

腰椎骨塩量の男女の年齢分布及びその骨折閾値、更に、骨塩量に影響を与える因子の解析を行なった。滋賀県の湖東部において健常者及び骨粗鬆症患者計960名の腰椎骨塩量をDEXA法(QDRー1000)を用いて測定しまた同時に胸腰椎の骨X線写真を撮像し脊椎圧迫骨折と骨塩量との関連を検討した結果、脊椎圧迫骨折は腰椎骨塩量が0.8g/cm2以上では発生せずその発生閾値は0.8g/cm2であることを明らかにした。脊椎圧迫骨折は腰椎骨塩量が減少するにともない直線的に増加し0.45g/cm2以下では100%骨折していることも明らかになった。更に腰椎骨塩量は体重と正相関しており、特に男性においては腰椎骨塩量は加齢と共に緩やかに減少するがその減少は体重の減少によるものであることを明らかにした。女性においては45才頃より70才まで急激な腰椎骨塩量の減少をきたしそれは体重にて補正しても消失せず、体重以外の因子(性ホルモン)の重要性があきらかになった。さて体重のうち脂肪組織か、筋肉組織かどちらが重要な因子であるかを検討するために全身組織組成をやはりDEXA法(DPX)を用い測定し各部の骨塩量と比較検討したところ脂肪量と全身骨塩量との間には有意の相関を認めず、脂肪以外の組織量(主として筋肉量を表わしている)と有意の相関があり、しかもその相関は下肢骨、上肢骨、躯幹骨の順であり、頭の骨との間には相関を認めなかった。これらのことは筋肉量が骨塩量と密接な関連を有し、筋肉量の維持が骨粗鬆症の予防にきわめて重要であることを示している。
DEXA法による骨塩定量以外に骨塩量を評価する方法としてCTスキャナ-を用いる方法がある。本法は選択的に腰椎海綿骨の密度を測定することが可能であるがその精度が問題となっている。その精度改善のための検討を行なった。そこで明らかになった点は、現在わが国において広く出回っているCaCO3ファントムは検量線が直線的に引けず問題があるということ、そのかわりにHydroxyapatiteをスタンダ-ドとすればこの問題は解決する。現在Hydroxyapatiteを用いた半自動化のQCTシステムを開発中である。

  • Research Products

    (6 results)

All Other

All Publications (6 results)

  • [Publications] 森田 陸司: "骨塩量の測定と骨粗鬆症の診断" 代謝. 28. 33-39 (1991)

  • [Publications] 森田 陸司: "骨塩量の測定" 最新医学. 46. 32-36 (1991)

  • [Publications] 森田 陸司: "骨塩測定法" 綜合臨床. 39. 2586-2590 (1990)

  • [Publications] 森田 陸司: "オステオポロ-シスの診断" Ther.Res.11. 2036-2040 (1990)

  • [Publications] 森田 陸司: "骨ミネラル量の測定の臨床的意義" 日本放射線技術学会誌. 46. 903-910 (1990)

  • [Publications] 游 逸明: "腰椎骨塩量と脊椎圧迫骨折" 日本医学放射線学誌.

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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