1991 Fiscal Year Annual Research Report
ド-パミンD2受容体遺伝子:精神分裂病患者についての解析
Project/Area Number |
02454291
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
桑野 良三 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助教授 (20111734)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森井 研 新潟大学, 遺伝子実験施設, 助手 (20230089)
阿部 聡 新潟大学, 脳研究所, 助手 (90202663)
薄井 宏 新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
熊西 敏郎 新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)
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Keywords | ド-パミンD2受容体 / 遺伝子 / 精神分裂病 / ポリモルフィズム / SSCP法 |
Research Abstract |
精神分裂病の発症に遺伝的要因が関与することは、免疫学的調査や双生児研究等から認められている。しかし、その遺伝的要因の本体に追る研究は、これまでほとんど行われていなかった。一方、抗精神薬の作用機序の研究や、精神分裂病類似の症状を呈する覚醒剤の作用に関する精神薬理学的研究から、ド-パミンD2受容体が精神分裂病の病因に関わることが、強く示唆されている。我々はド-パミンD2受容体を蛋白化学的に精製し、そのmRNAをアフリカツメガエル卵で発現させ薬理学的に解析を行なった。更に、ヒトのド-パミンD2受容体遺伝子を遺伝子工学的手法でクロ-ニングし、その構造について詳細な解析を行なった。ついで精神分裂病において、ド-パミンD2受容体遺伝子のポリモルフィズム(RFLP)を見出すために、健常者ならびに家族内発症の高い患者から採血し、制限酵素断片のサザ-ンブロット法によるRFLPを検索を行った。20種類の制限酵素を用いて解析を行ったが、RFLPは見出されず、米国で認められた制限酵素TaqIでのRFLPも、日本での精神分裂病患の検索では認められなかった。そこで2年度に新しい分析法としてド-パミンD2受容体遺伝子のDNA断片をPCR法で増幅し、増幅したDNA断片における塩基置換の有無を解析するSSCP法を確立し、非常に有効であることが確認できた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Usui: "Purification of D2 dopmamine receptor by photoaffinity labeling highーperformance liquid chromatography and preparative sodium dodecyl sulphate polyacrylamide gel electrophoresis" J.Chromatography. 515. 375-384 (1990)
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[Publications] Y.Sakai.: "Dopamine receptors expressed in the Xenopus oocytes injecteted with bovine striatal mRNA." Mol.Brain Res.7. 183-187 (1990)
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[Publications] K.Araki: "Structure and expression of human and rat D2 dopamine receptor gene" Neurochem.Int.,. (1992)
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[Publications] Toshiaki Isobe: "Distunct forms of the protein kinaseーdependent activcator of tyrosine and tryptophan hydroxylases" J.Mol.Biol.217. 125-132 (1991)
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[Publications] 荒木 一明: "人D2ド-パミン受容体の遺伝子解析" 精神薬療基金研究年報. 第21集. 233-237 (1989)
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[Publications] 荒木 一明: "ド-パミン受容体の遺伝子解析的研究" 精神薬療基金研究年報. 第22集. 194-197 (1990)