1990 Fiscal Year Annual Research Report
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02454410
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
水野 有武 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教授 (40056966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松島 新吾 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (10190456)
朝倉 正 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助手 (30138705)
鎌田 芳夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (30147300)
八木 康之 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (40174487)
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Keywords | 視覚路 / 生化学的指標 / 光刺戟 / 網膜 / 遺伝子発現 |
Research Abstract |
視覚路で生化学的動的指標となる物貭としてcーfos蛋白とmRNA,チュ-ブリンとアクチンのmRNA,Cytochrome C oxidase,GABAなどについて検索した。さらに各種蛋白やペプチドの遺伝子レベルでの発現を網膜や脳の局所的な微小部位より検出する方法として、各種のmRNAの発現をPCR法にて増中して検出できる方法を新たに開発した。 種々の光刺戟状件下での動物実験が主となるため、完全な暗室となる動物飼育箱を特別にデザインし作製した。赤外線ビテオモニタ-にて動物を観察、世話ができるようになり、X線フィルムで光の漏れがないことを確めた。 サルなどの視覚皮貭にはblobという点状構造がcytochrome C oxidaseでの染め出されるが、実験しやすいラットやヒヨコにはこの構造は認められなかった。cーfosの免疫組織化学的検索で成熟したラットやネコなどで、普通の光刺戟ではcーfos蛋白の量的な変化は視皮貭では認められなかった。カエルの視神経切断時に網膜でチュ-ブリンが数時間で、またアクチンが一週間でその発現増加をmRNAをノ-ザンブロット法で認められた。このときカエルを5匹で検出したが、新らたに開発したPCR法によるmRNAの増中してサザ-ンブロット法により検出する方法でラット網膜一枚、脳組織10mgからチュ-ブリンのmRNAの発現を検出できるようになった。プライマ-を選らべば核酸の塩基配列の明かな蛋白ペプチドのmRNAの発現を検出できる。ラットの視神経切断時、チュ-ブリンmRNAの発現には有意の変化は見い出せなかったが、生理的な状件下でも変化すると考えられるmRNA(たとえばcーfos,bーFAGF,グルタミンレセプタ-GABAレセプタ-など)についても、局所的な微小部位での変化を検索できるようになった。
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[Publications] T.Mizobuchi;Y.Yagi;A.Mizuno: "Changes in αーTubulin and Actin Gene Expressin Duing Optic Nerve Regeneration in Frog Retina" J.of Neurochemistry. 55. 54-59 (1990)
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[Publications] 水野 有武: "視覚路における神経伝達物質" 神経眼科. 7. 161-169 (1990)
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[Publications] T.Asakura: "Effect of Gabaculin on metabolism and release of αーaminobutyric acid in synaptosomes" Neurochemical Research. 15. 295-300 (1990)