1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02505003
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
川上 彰二郎 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (10006223)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 紘幸 三菱電線工業(株)電子通信研究部, 主席研究員
四ツ谷 雅実 三菱電線工業(株)電子通信研究部, 部長
花泉 修 東北大学, 電気通信研究所, 助手 (80183911)
白石 和男 東北大学, 電気通信研究所, 助教授 (90134056)
|
Keywords | 光ファイバ / 偏光分離素子 / 光アイソレ-タ / スポットサイズ |
Research Abstract |
1.熱処理によりコアを拡大したファイバ 熱処理によりコアを拡大したファイバ(TECファイバ)に関し、集積型光アイソレ-タ用を念頭に(a)テ-パ部の電磁界伝搬特性の理論的解析、(b)TECファイバ同士の接続損失特性の評価、(c)スポットサイズの最大拡大倍率の実験的評価、を行った。その結果、TECファイバにおける界伝搬の理論的解明が進展し、ビ-ム径変換の損失メカニズムを明らかにできた。さらに、原理的に無損失なビ-ム径変換ファイバ構造を見い出すこともでき、重要な知見を得た。接続損失特性の実験的評価より、TECファイバの特長を明らかにすることが出来た。また、スポットサイズは最大4倍まで拡大できることを実験的に明らかにした。これらより、集積型光アイソレ-タ用TECファイバの設計論が確率した。 2.積層型偏光分離素子 構成材料となる石英と水素化アモルフィスシリコンの成膜条件の基礎デ-タを得た。ポイントとなる水素化アモルファスシリコンについては波長1.55μmにおいて吸収係数が十分小さく、屈折率が大きな成膜条件を見い出すことができた。これをもとに、積層型偏光分離素子(LPS)を試作した。その結果、偏光分離角20°を得た。これは従来の自然界に存在するルチル等の結晶を用いたものに比べて4倍近い値である。集積型光アイソレ-タ用として有望であることを実証した。 3.デバイス化技術 早い時期にファイバ型の有効性を実証するため、偏光分離素子としてルチル結晶を用いたファイバ型アイソレ-タのプロトタイプを試作した。アイソレ-ション37dBを得た。アライメント方法の改良、およびLPSの使用による特性の一層の向上が今後の課題である。
|
-
[Publications] 川上 彰二郎: "光ファイバ形超小型光デバイス" 電子情報通信学会技術研究報告. OQE90. 43-48 (1990)
-
[Publications] K.Shiraishi: "Spatial walkーoff polarizer utilizing artificial anisotropic dielectrics" Optics Letters. 15. 516-518 (1990)
-
[Publications] K.Shiraishi: "Beam Expanding Fiber Using Thermal Diffusion of the Dopant" IEEE Journal of Lightwave Technology. 8. 1151-1161 (1990)
-
[Publications] K.Shiraishi: "Experimental uerification of a formーbirefringent polariyation splitter" Applied Physics Letters. 58. 211-212 (1991)
-
[Publications] K.Shiraishi: "New conbiguration of polariyationーindependent isolator using a polariyationーdependent one" Electronics Letters. 27. 302-303 (1991)
-
[Publications] K.Shiraishi: "FiberーEmbedded InーLine Isolator" IEEE Journal of Lightwave Technology. 9. (1991)