1990 Fiscal Year Annual Research Report
CGを援用した都市内高架構造物の景観評価方法の開発
Project/Area Number |
02555122
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
山中 英生 徳島大学, 工業短期大学部, 助教授 (20166755)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土橋 正彦 (株)アーバンスタディ研究所, 主任研究員
吉川 耕司 京都大学, 工学部, 助手 (80220599)
近藤 光男 徳島大学, 工学部, 講師 (10145013)
水口 裕之 徳島大学, 工業短期大学部, 教授 (00035651)
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Keywords | 景観計画 / 景観評価 / 景観予測 / 高架構造物 / コンピュ-タグラフィックス |
Research Abstract |
本研究は、高速道路や高架鉄道、駅前広場のスカスウェイシステム等の都市内に建設される高架構造物に着目して、それらが都市景観に与える影響をコンピュ-タグラフィックス(CG)の手法を用いて予測し、心理分析的視点からの評価手法の開発を目的としている。 今年度は、まず物体入力の効率化のため、都市内高架構造物の景観予測ソフトウェアの改良、背景情報へのCDーROM住宅地図の応用を検討した。ソフトウェアの改良については、高架構造物や周辺建物、樹木などの物体を部品化して整理することや、修景に用いられる舗装材や建築素材の質感をシミュレ-ションする手法の研究を行なった。CDーROM利用による背景景観の再現については、格納されている平面形状に高さ情報を付加することで単純な形状を再現できる手法を開発した。ただし、景観評価に利用するには建物壁面のテクスチュアなどの付加情報が必要であり、この効率的な入力方法の検討が課題となっている。 一方、高架構造物の景観評価方法については、橋脚形状とその寸法による影響に着目して、高架構造物の設計案を作成し、CG画像を用いて評価意識調査を行なった。この結果、高架構造物の開放感と安定感に影響を与えるのは、橋脚部分と桁下空間の見えの面積比であり、これが40%〜50%の間で評価が変化することが明らかになった。次に、様々な視点からの景観に対する評価の変化を分析した。このため、駅前スカイウエィの複数の計画案を多様な視点から評価する実験を行なった。この結果、視点変化の影響の多少は設計要因と関連しており、また、近景や眺望よりも中景の景観で視点の変化により影響が大きくなることが明らかになった。今後、視点の連続的動きなどの影響を分析し、高架構造物を見る視点場の設計などに応用を検討している。
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Research Products
(2 results)