1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02557048
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池田 卓也 大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40028436)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金井 一成 日本電気(株), 情報処理医寮システム事業部・第2営業部, 部長(研究員)
石井 弘好 日本電気三栄(株), 医用電子販売本部システム部, 部長(研究員)
竹田 清 大阪大学, 医学部, 講師 (70112050)
森 隆比古 大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (90127308)
|
Keywords | 患者監視装置 / デジタル無線デ-タ伝送 / 手術情報システム |
Research Abstract |
本年度は主として,インフラストラクチャ-となる手術デ-タの伝送についての研究を行った。 1.まず,麻酔・手術および患者状態などのパラメ-タを測定する医療機器のデ-タ入出力仕様を検討した結果,国際標準規格の制定と普及にはなお時間がかかるので,現在多くの機器で採用されているいわゆるRS232方式のデジタル入出力にて当面の開発研究をすすめることとした。そこで,この方式の各種の入出力を持つ機器を同時に3種類まで接続できるインタフェイス装置の原型を超小型(ブック型)コンピュ-タ(日本電気・PC9801N)とシグナルマルチプレクサで試作した。 2.特定小電力無線局として一般業務に利用できる空中線電力10mWのパケット無線モデム(日本電気・EZー2072ーA)を用いたケ-ブルレス伝送の実験を行った。パルスオキシメ-タ(Ohmeda・Biox3700)など3種の異なるデ-タ形式を持つ医療機器を患者近傍においた上記の試作インタフェイスを介して無線モデムに接続し、約5m離れた受信側モデムに測定デ-タをキ-ボ-ドからの記述デ-タとともに,実際の手術例で伝送させた。モデム近傍でソリッドステ-ト式および真空管式電気メスを使用しても,正確なデ-タが安定して伝達され,一般に電磁雑音が多いとされる手術中でも,測定デ-タおよび記述デ-タのデジタル無線伝送はパケット化をすれば可能なことを確認した。ただし,この方式によるデ-タ伝送速度には限界があり,デ-タの性質により伝送方法の切り分けが必要なことも判明した。 3.以上の結果は3月8・9日に仙台市で開かれた第2回臨床モニタ-研究会で報告した。
|
Research Products
(1 results)