1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02557048
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
池田 卓也 大阪大学, 医学部・附属病院, 助教授 (40028436)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 弘好 日本電気(株), 医用電子販売本部・システム部, 部長
金井 一成 日本電気(株), 情報処理医療システム事業部・第2営業部, 部長
高階 雅紀 大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (30221352)
森 隆比古 大阪大学, 医学部, 講師 (90127308)
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Keywords | データ伝送 / ネットワーク / コンピュータ / インタフェース / 麻酔記録 / 手術室 |
Research Abstract |
今年度は本研究の最終年度として、手術情報総合システムのプロトタイプとなるシステム機能構築をおこなった。 1.医学的な観点からパラメータを整理し、機器ごとに異なるデータ出力仕様を標準仕様に変換するインタフェース装置と生体情報ソフトを用い複数の機器からデータ収集を可能にした。計測機器による通信手順に対し、マルチプレクサを内蔵したインタフェースで対応したが、計測機器のインテリジェント化により通信手順が複雑化すると複数の機器からデータ収集は困難になる可能性が示唆された。 2.記述情報記録ソフトを開発し、処置、所見などの記述情報を容易に入力する方法を検討した。基本的にマウス、またはトラックボールでの入力で対処出来るが、入力テーブルにない詳細な情報はキーボードによる入力が必要である。手書き入力タブレットも試用したが、現段階では認識率に問題がある。手術室におけるマンマシンインタフェースに関しては今後のさらなる研究開発が必要である。 3.麻酔業務支援マニュアル等の文書情報をハイパーテキスト様に管理することで、術中においてもキーワードから容急に目的の情報の検索が可能になった。この操作はマウスまたはトラックボールのみで可能である。 4.端末間でネットワークを構築し、情報を交換を行うことで、スタッフ間の情報伝達が行えるだけでなく、情報の一元管理を行うことで術中データの収集・保存、マスターファイルの保守等が簡便に一括して行えることが証明された。ただし、ネットワーク構築にはアクセス権の排他処理等、情報のセキュリティに対する配慮が不可欠であり、ネットワークマネージメントソフトウエアの選択が重要である。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] Takahiko Mori: "WHAT DO WE WRITE ON ANESTHESIA RECORDS?-ANALYSIS OF DESCRIPTIVE INFORMATION" Computing and Monitoring in Anesthesia and Inteusive Cove-Recent Technological Advance. 271-273 (1992)
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[Publications] 高階 雅紀: "手術室における赤外線を用いたケーブルレス・データ伝送の試み" 麻酔・集中治療とテクノロジー1992. 87-89 (1992)
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[Publications] 萩平 哲: "手術中にベッドサイドで使用する麻酔アドバイザー" 麻酔・集中治療とテクノロジー1992. 34-36 (1992)
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[Publications] 高階 雅紀: "手術室における赤外線を用いた通信ネットワークによる患者データ処集の試み" 臨床モニター. 3. 131-132 (1992)
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[Publications] 池田 恵: "手術部内ネットワーク上の麻酔マニュアルの作成" 麻酔・集中治療とテクノロジー1993. (1993)