1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02557109
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
田村 俊世 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10142259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 浩一 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教務職員 (00205668)
豊島 健 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (40014146)
辻 隆之 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (00075764)
戸川 達男 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (40013859)
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Keywords | 温度測定 / 体動 / ベッド温度 / サ-ミスタ温度計 / 監視装置 |
Research Abstract |
本年度はベッド温度を測定する機器を試作し,体動が検出できるかを検討した。 1.装置の試作 装置はサ-ミスタを用いた16チャンネル温度計測回路,ICカ-ドを用いた記録回路,ならびにパ-ソナルコンピュ-タを用いた解析装置よりなる。温度計測回路は定電圧電源を用い,サ-ミスタの抵抗値を電圧出力に変換する回路より構成される。記録回路は,マイクロプロセッサ(Z80)によってあらかじめ設定した時間間隔で測定値をICカ-ドに読み込む回路である。解析装置は,パ-ソナルコンピュ-タ(本年度備品として購入)とコンピュ-タに接続する読み出し装置より構成される。これらの機器を試作した。 2.解析プログラムの作成 ある一定時刻の16点の測定温度よりスプライン関数を用いて,温度分布曲線を作成する。さらにこの結果を経時的に記録する。すなわちベッドの各点の温度をX軸として温度をY軸,時間をZ軸とした3次元表示を行った。さらにベッド上の全温度の積分値の経時変化の微分値を計算し体動時刻とした。 3.実験方法 15本の温度センサをベッドの人体の腰部を横切る位置に一列等間隔(6cm)に装着し,残りの1本のセンサで外気温を測定した。健常成人5人を用いて就寝中1分毎に測定を行い,デ-タをICカ-ドに書き込んだ。また2人の被験者に対しては、同時にビデオテ-プによる記録も行った。 4.3次元表示より健常成人の体動は顕著に示された。また微分によりもとめた体動発生時刻はビデオ記録とほぼ一致した。しかしわずかな体動ではその時刻を検出できなかった。 5.今後の課題 来年度への検討課題として,体動検出とのアルゴリズムを再検討することと,健康な高齢者,ならびに長期療養患者に本装置を応用し,体動の検出の信頼性を評価したい。
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