1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650099
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
鳴瀧 則彦 広島大学, 工学部, 教授 (10026081)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
臼杵 年 広島大学, 工学部, 助手 (10176670)
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Keywords | 切削加工 / エキスパートシステム / 自動計測 / 工具摩耗 |
Research Abstract |
これまでの研究で、本研究では工具摩耗原因を究明していく上で研究者の手助けとなるエキスパートシステムを構築するための指針を得ることを目的として、切削実験データの収集という観点から切削実験の自動化(切削温度測定のための熱起電力検定システムと工具クレータ摩耗の自動計測システムの試作開発),工具摩耗および工具摩耗形態の記録,蓄積用のデータベースソフトウェアを開発およびこれらのデータベースを活用した実験データの解析を支援するためのエキスパートシステムの構築を試みてきた。本年度においては、昨年度作成したエキスパートソフトウェアについて若干の修正を行った。主な改善点を以下に示す。 切削実験データ解析用プログラムの修正点 1)対話形式の充実と確信度の導入 データ入力は、対話式の画面に従って行っているが、これの充実を行うとともに入力データに重みづけ(確信度)を行って入力できるようにした。これにより、抽象的な表現あるいは不確実なデータの入力(たとえば摩耗形態の表現)も可能となり、また可能性のある推論結果も複数表示することができるようになった。 2)不足データの表示 解析を行った結果、入力されているデータでは確実な推論結果が得られない場合、その確実性を向上させるために必要なデータを要求する機能を追加した。これによって、実験計画の効率化が図れるものと考えられる。 なお、本システムは、適用範囲を限定して作成したものであるので、今後さらに汎用性を持たせた形に拡充していく予定である。
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