Research Abstract |
研究の主目的は,提案しようとしている琴橋に対する人々の受容性を明らかにすることにある。 1.時代循環の位相分析 日本史年表の古代から現在までの記載項目を,政治的,経済的,粉争的事項の4種類に分類し,それぞれに1,2,3,4の数量を与え,この(分類数量,西暦年)の時系列デ-タの自己相関関数の極大値を求めた。その結果,150〜200年周期で循環する時代循環が見えそうといえないこともないが,相関係数極大値の値があまり大きくなく,成功したとはいいきれない。事項を個々に取り扱うのではなく,次年度には,例えば30年毎に区分し,その期間の平均評価値を付与して解析するなど,さらに工夫した後に,現在の時代循環の位相を定め,文化的要素の設計への導入の意義を明らかにして行きたい。 2.対称・非対称図形に対する心理分析 (1)髪型選好性の調査分析 1986年から3年間の卒業アルバム写真を,左分け,右分け,中央分けの3種類に分類したところ構成比は年により大きく変化し,普遍的な選考性や非対称の非選好性はみられなかった。 (2)基本平面図形に対する心理調査の分析 工学部学生を対象に,正多角形について男性的か女性的かの心理調査を行ったところ,円,12,10,8,6,5,4角形の順に,つまり角数が少なくなるに従って男性的と感じる傾向が強くなるという結果を得た。ただし正三角形については,この一般的傾向から外れ,弱男性となった。三角形についてさらに調査したところ,縦査したところ,縦長の二等辺三角形,右寄り三角形は強い男性イメ-ジ,横長の二等辺三角形,左寄り三角形は弱い男性的イメ-ジを持つことがわかった。
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