1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02650428
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Research Institution | WOMEN'S UNIVERSITY |
Principal Investigator |
芦川 智 昭和女子大学, 家政学部生活美学科, 教授 (30138515)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鶴田 佳子 昭和女子大学, 家政学部生活美学科, 助手
友田 博通 昭和女子大学, 家政学部生活美学科, 助教授
佐藤 豊 昭和女子大学, 家政学部生活美学科, 助教授
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Keywords | 都市広場 / 都市形態 / 都市計画 / 海外調査 / 形態学的分析 / 形態論 / 広場類型 / 道路と通路 |
Research Abstract |
当研究課題は、平成2年度に3年間の継続研究として開始されたが、今年度の課題は、研究の展開充実を図る段階である。パソコンの図形処理システム作成と併せて、その応用手法として適用を図ってゆく段階であった。その意味では、図形処理のシステムを基礎に、多くの対象を得て、それに適用を図ることができた。多くの対象に適用をすると同時にその結果をどの様に表現してゆくかを検討することが出来た。とくに今年度は、多変量解析手法を都市広場の類型化に適用した点が特色と言える 今期の第2の課題は、夏期に海外調査を遂行することであった。これも予定通り8月に28日間のトルコ・ギリシャの都市広場調査を行うことが出来た。これは、平成3年度で訪れたイスタンブールを起点としてアジア側トルコとギリシャの島についての行程を組んだ。2回目の調査に比べて調査国は2カ国と少ないが、一つ一つの都市に於ける調査を充実して行った結果である。結果として21都市の調査資料を採集し、現在そのまとめをしている段階である。今回の調査の課題は、トルコのイスラム都市空間の特徴を把握することと、ギリシャの島の空間の特色を併せて把握してゆくことであった。 研究成果のまとめとして以下の項目を挙げることが出来る。 1. 多変量解析(数量化III類)の適用によって、都市広場の類型化を行った 2. ギリシャ・トルコの都市広場の図面採集を2カ国21都市25都市広場調査について行うことが出来た。 3. トルコ・ギリシャ関係の文献資料を現地で購入し用意することが出来た。
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[Publications] 芦川 智,鶴田 佳子,金子 友美: "東欧都市広場形態の考察 ー1991年第2回海外都市広場調査報告ー" 学苑(昭和女子大学近代文化研究所). 633号. 26-55 (1992)
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[Publications] 芦川 智: "東ヨーロッパのナイススペース (1)クルジュナポカのふたつの広場 (2)アレクサンドル・ネフスキー寺院" スペースデザインSD(鹿島出版会). 334号. 50-52 64-66 (1992)
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[Publications] 芦川 智,金子 友美,鶴田 佳子: "東欧都市広場の類型化 活動状況図(Activity Map)の表現手法に関する基礎的考察(その6)" 日本建築学会大会学術講演梗概集. 781-782 (1992)
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[Publications] 芦川 智,林田 ゆみ子,鶴田 佳子: "都市のシンボル性に関する形態学的研究ー都市のランドマークと都市の広場の概念構成についてのケーススタディー" 昭和女子大学生活機構研究科紀要. Vol.2. 47-65 (1992)
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[Publications] 芦川 智,金子 友美,鶴田 佳子: "東欧の都市広場" スペースデザインSD(鹿島出版会). 341号. 21-80 (1993)