1990 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02660228
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Research Institution | Meiji University |
Principal Investigator |
井上 和衛 明治大学, 農学部, 教授 (00072645)
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Keywords | 企業的農業経営 / 農業雇用専従 / 畜産法人経営 / 農業臨時雇用 |
Research Abstract |
1.農業センサス等関連統計資料の分析結果 (1)農業雇用労働力の推移;1960年代以降、農業雇用労働力は減少の一途をたどってきたが、80年代に入ってストップが掛かり、85年農業センサスでは、若干増加した。 (2)雇用形態別動向;農業雇用専従は畜産法人経営でのシェアが大きく、とりわけ養鶏、養豚の法人経営でのシェアが大きい。臨時雇用は、野菜作、花き・園芸部門でのシェアが大きい。 (3)地域別動向;全体として、雇用専従、臨時雇用とも、北海道、九州、沖縄等、遠隔農業地帯でのシェアが大きいが、関東、東海、近畿等、大都市圏に包含される農業地域で臨時雇用の増加が指摘される。 2.現地事情調査結果 各地での農業雇用労働力の調達は、最近の労働力不足が反映して、5年前に比べてどこでも難しくなってきている。そうした中で、一部の畜産経営では、外国人研修生を受け入れ、雇用労働力の不足を補うといった事態もみられ、また、臨時雇用では、非農家主婦のパ-トが増大し、農業雇用労働力の供給源に変化がみられる。 なお、一部の企業的農業経営では、社会保険の適用、福利厚生面での充実を図り、雇用労働力の確保に努めている。しかし、全体として、農業雇用労働力の調達は困難であり、農業雇用労働力の高齢化はきわめて著しく、とくに、臨時雇用の場合、主婦層を対象とした他産業のパ-ト労働市場による労働力吸収の影響を強く受けている。
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