1992 Fiscal Year Annual Research Report
蓄産領域におけるモノクローナル抗体の開発と利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
02660286
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Research Institution | FACULTY OF AGRICULTURE, TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE |
Principal Investigator |
天野 卓 東京農業大学, 農学部, 助教授 (90078147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横濱 道成 東京農業大学, 生物産業学部, 助教授 (40220561)
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Keywords | モノクローナル抗体 / 血液型 / 牛 / 水牛 / 馬 / 山羊 / 赤血球抗原 / 共通性抗原 |
Research Abstract |
前年度の研究にひきつずき牛、水牛、山羊および馬の赤血球抗原に対するモノクローナル抗体を作成し、これまでに作成された抗体との同定や特性の解析を行うとともに、必要に応じて腹水化により高力価抗体の量的確保に努めた。 牛において本年度に新たに作成された抗体は3種であり、国際比較同定試験の結果そのうちの1種はSシステムに属する抗原(仮称S_0抗原)をとらえる抗体であると考えられた。また他の2種については現在同定中である。 水牛で新たに作成された抗体は1種であった。これまでに作成された抗体について、新たにタイ水牛集団を用いその特性を分析した結果、NW‐3抗体を高希釈倍率にした場合はNW‐2抗体と同一の反応を示し、中程度の希釈倍率の場合はNW‐8抗体と同一の反応を示した。さらにNW‐8抗体を高希釈倍率にした場合、NW‐2抗体と同一の反応を示すことが明らかとなった。従って、これらの抗体がとらえる抗原は同一システムに属するものと考えられた。 馬において新たに作成された抗体(1A‐3,1E‐3)は、腹水化し抗体力価を上昇させた後、50倍から100倍にした場合、AシステムのAa抗体と同一の反応を示し、高希釈倍率(800倍から6,400倍)にした場合Ac抗体と同一の反応を示した。また、200倍から400倍にした場合はAa抗体とは異なる反応を示した。 山羊において新たに作成された抗体は9種類であった。そのうちの1種は、山羊ではすべての個体に反応を示したが、牛ではA_2と同一の反応を示した。
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