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1990 Fiscal Year Annual Research Report

亜熱帯性マメ科潅木ギンネムの飼料資源としての特性解明と有効成分の利用に関する研究

Research Project

Project/Area Number 02660297
Research InstitutionUniversity of the Ryukyus

Principal Investigator

本郷 富士弥  琉球大学, 農学部, 教授 (00045121)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 川本 康博  琉球大学, 農学部, 助教授 (90214709)
川島 由次  琉球大学, 農学部, 助教授 (70045102)
Keywordsギンネム / ミモシン / サイレ-ジ / 肥育豚用飼料 / 肉質
Research Abstract

本研究は、熱帯性ギンネム(Leucaena leucocephala (Lamk.)De Wit)の有効利用を計り、新飼料資源として確立するための基礎的知見を得ることを目的として実施した。すなわち、サイレ-ジ調製によって有毒成分であるミモシンの大部分を減少させたギンネムを10%、20%及び30%配合した各ペレットを作製し、それぞれの配合ペレットを給与した試験区を設定し、供試豚(LWH去勢豚、試験開始時平均体重、約32Kg)に対する肥育試験を行い、屠殺解体後、諸臓器、肉質及び脂肪の特性に及ぼす影響を検討した。得られた結果は次の通りである。1)対照区(市販ペレットの栄養価に合わせて作製したペレットを給与する)、10%給与区、20%給与区及び30%給与区の1日平均増体量はそれぞれ0.64Kg、0.70Kg、0.71Kg及び0.64Kgであった。飼料給与率は、対照区と比較してギンネム配合区がいずれも高く、配合割合の増加に伴い高い値を示したが、試験区間に有意差は認められなかった。2)肥育試験終了後、全ての試験区の供試豚を屠殺解体して病理所見及び枝肉各部位の測定を行った結果、ギンネム配合区における異常所見や枝肉形成及び肉量などに対する悪影響は認められなかった。なお、血中のミモシンは検出されなかった。3)肉質を調査した結果、ロ-ス部では水分含量、保水性、総色素量及び色調のいずれにおいても、対照区と比較してギンネム配合区で有意に高い値を示したが、灰分含量については有意に低い値を示した。しかし、ハム部では各試験区に一定の傾向は認められなかった。4)背脂肪の脂肪酸組成を調査した結果、オレイン酸は対照区に比べいずれのギンネム配合区共に有意に高い値を示した。
以上の結果、ミモシン含量を減少させたサイレ-ジ乾燥ギンネムは、肥育豚用飼料原料として30%程度まで配合して調製し、給与した場合でも、豚体に対する悪影響は認められず、これまでの配合量を上回って利用できることが明らかとなった。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 本郷 富士弥: "ミモシン含量を減少させたギンネムの豚に対する飼料価値及び肉質について" 酪農科学・食品の研究(日本酪農科学会誌).

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Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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