1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670166
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
菅根 一男 信州大学, 医学部, 教授 (50112488)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松浦 正 信州大学, 医学部, 助手 (60209492)
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Keywords | アニサキス / 特異抗原 / クロ-ニング / 遺伝子 |
Research Abstract |
アニサキス症の免疫診断における特異性の高い抗原を遺伝子組換え法で採取すべく検討をすすめてきた。前年度になされた研究から、アニサキスI型3期幼虫由来mRNAのin ヒitro翻訳産物中に42KDの特異性の高い抗原蛋白が合成されている事が明らかになったので、mRNAからcDNAを合成後、作成したλgtll cDNA expression libraryからアニサキス感染人血清を用いてpositive cloneをスクリ-ニングした。この中からepitope selection法で42KD抗原蛋白をコ-ドしているcDNA cloneを単離した。そしとこのcDNAの全塩基配列を決定した。得られたcDNAは全長1,030bpで284のアミノ酸残基からなるポリペプタイドをコ-ドしていた。SouthernおよびNorthern blottingの結果から、この抗原遺伝子は約1,400nuleotideのmRNAとして転写され、42KDの抗原蛋白として翻訳され、アニサキス体内では40KDの抗原活性をもつ分子として存在していた。また、発現された抗原蛋白は他の奇生虫感染血清とは交叉反応性を示さなかった。この組換え抗原を用いてELISAによりアニサキス症の免疫診断について検討した。まず、recombinant DNAをもつλ phageをE.coliに感染増殖させた後βーgal cDNA fusion蛋白(EP)の発現をIPTGで誘導した。このFPをふくんだE.coli lysateを用いた際の反応の感度および特異性を従来の抗原と比較し特異性がはるかに高いことを明らかにした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] Sugane,K.;Sun,S.and Matsuura,T.: "Radiolabelling of the ES and somatic antigens of Anisakis simplex by cultivation of lavae" J.Helminthol.
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[Publications] Sugane,K.;Sun,S.and Matsuura,T.: "Molecular cloning of the cDNA encoding a 42kDa antigenic polypeptide of Anisakis simplex larvae" J.Helminthol.