1990 Fiscal Year Annual Research Report
血液尿中重金属と有機物質および酵素活性の“正常値",口内および日間リズム
Project/Area Number |
02670224
|
Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
青野 裕士 大分医科大学, 医学部(公衆衛生医学), 助教授 (80150936)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小澤 秀樹 大分医科大学, 医学部(公衆衛生医学), 教授 (90204198)
|
Keywords | 金属 / 有機物質 / 尿 / 腎 / 血液 / サ-カディアンリズム / 生物学的モニタリング / 濃度補正法 |
Research Abstract |
1.鉄管鋳造および鉛作業者の尿中および血液中の金属と有機物質のサ-カディアンリズムを検討し,以下の成績(中間段階)を得た.(1)尿中の鉛,水銀,亜鉛,馬尿酸ほかではそれぞれ特有のサ-カディアンリズムが存在する.(2)同様に,血漿中の鉛,亜鉛ほかでも特有のサ-カディアンリズムが存在する.(3)これらの一部のサ-カディアンリズムの本体は腎機能リズムまたは血液中のサ-カディアンリズムの結果と考えられる. 2,鉄管鋳造および鉛作業者の尿中および血液中の金属と有機物質の尿中排出量と各種の濃度補正法に及ぼす尿量の影響を検討し,以下の成績を得た.(1)各種の物質の尿中排出量に対し尿量は有意な影響を及ぼす.またこの影響は物質ごとに異なる.(2)同様に,各種の濃度補正法に対する尿量の影響とこの影響を除くために採用すべき濃度補正法は物質ごとに異なる. 3,鉄管鋳造および鉛作業者の尿中クレアチニンおよび諸物質の排出量と尿量よりシュミレ-ション法で諸物質の血漿中濾過型濃度,糸球体濾過量および尿細管再吸収量を推定した.これより,鉛ほかは糸球体濾過が主要な排出経路であるのに対し,水銀は糸球体以外の経路で排出されることが明かであった. 4,金属および有機物質のヒトの生体負荷量とその影響関係を生物学的モニタリングで評価する上で,尿量の影響が無視できないことが明かとなり,当初予定の計画に加えた腎機能の影響をテ-マにした2,3の研究成果が得られたが,関連文献収集および最近の腎生理学上の新知見情報を得るにあたり当初予定の消耗品費の一部を旅費に充当した(当該年度に学内で使用内訳変更願いを申請の上使用した).
|
Research Products
(3 results)
-
[Publications] Hiroshi AONO: "The Body Burden of chelatable lead,zinc,Copper and Tin : a kinetic study in foundry workers" PLZEN^^´SKY^^´ LE^^´KAR^^´SKY^^´ SBORNI^^´K in Press. 58. (1990)
-
[Publications] Katsuyuki Murata: "Central and peripheral nervous system effects of handーarm vibrating tool operation" International Occupational and Eurironmental Health. 62. 183-188 (1990)
-
[Publications] Katsuyuki Murata: "Central and peripheral nervous system effects of handーarm vibrating tool operation" International Occupational and Eurironmental Health. 62. 183-188 (1990)日本産業衛生学会誌,Environmental Research誌に掲示予定。.