1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670558
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Research Institution | EHIME COLLEGE OF HEALTH SCIENCE |
Principal Investigator |
大串 直太 愛媛県立医療技術短期大学, 第二看護学科, 教授 (80112259)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平谷 勝彦 愛媛県立中央病院, 外科, 助手
大西 克幸 愛媛大学, 医学部・第1外科, 助手 (90127887)
金崎 悦子 愛媛県立医療技術短期大学, 第一看護学科, 助手 (90204536)
宮武 陽子 愛媛県立医療技術短期大学, 第一看護学科, 講師 (90157660)
富永 彬生 愛媛県立医療技術短期大学, 臨床検査学科, 助教授 (90036450)
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Keywords | 内視鏡手術 / 交感神経遮断術 / 手術法開発 |
Research Abstract |
近年内視鏡手技の進歩発展はめざましく、手術という手段を行うことで新しい存在価値を持つようになった。視覚的に診断後そのまゝ手術操作により治療への移行が可能となった。一般外科領域では胆嚢摘出術、癒着剥離術、胸部外科領域では気胸に対する肺修復術、整形外科領域では関節腔内手術、脳外科領域では脳室内手術、婦人科領域では骨盤腔内手術と多岐に亘っている。殊にモニタ装置の導入、CDやビデオなど視覚的装置の改良により、多勢の人が同時に内視鏡手技を習熟できるようになりつつある。 本研究では平成4年度の研究として1)手術手技の開発、2)臨床的応用に力を入れた。平成3年度まで主として行ってきた腰部交感神経切除に対する臨床的応用は症例が多いのであるが、後腹膜腔が粗結合織で形成されるため解剖学的な自然の体腔とは異なり交感神経に可視下に操作を加えることが困難なため、限界が感じられた。今年度は胸部交感神経に対する神経遮断の臨床的応用を意図した。從来行ってきた開胸手術による直視下交感神経切除と内視鏡手術の比較検討を行った。手術に伴う出血、手術時間、術後合併症、手術成績の比較を行い1)内視鏡的方法が直視下手術より良好な視野が得られる。2)手術操作にある程度の慣れを必要とするが直視下手術同様に安全に施行できる。3)不測の事態がなければ出血は内視鏡ではほとんどなく、4)術後疼痛、離床期間、入院期間では内視鏡で秀れた結果が得られた。 総合的に判断し、内視鏡的胸部交感神経遮断術は侵襲も少く今後安全な方法として推奨される方法と思われる。 本年度研究の要旨は第33回日本脈管学会(岡山)で口答発表を行った。
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Research Products
(1 results)