1991 Fiscal Year Annual Research Report
アロマタ-ゼ阻害剤を用いたスキルス胃癌に対する新しい内分泌療法
Project/Area Number |
02670584
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Research Institution | Kyoto Prefectural Universtiy of Medicine |
Principal Investigator |
小島 治 京都府立医科大学, 医学部, 助教授 (30117882)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 俊雄 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (50079828)
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Keywords | 胃癌の内分泌療法 / 胃癌組織中のアロマタ-ゼ / 胃周囲脂肪組織のアロマタ-ゼ / アロマタ-ゼ・インヒビタ-による胃癌増殖抑制 / 胃癌組織内のエストロジェン・リセプシ- / 胃癌血液中のエストロジェン患者 |
Research Abstract |
胃癌培養株MKOI,KATOIII,乳癌培養称MCFー7をヌ-ド・マウスに植えて,in vivoに於けるアロマタ-ゼ・インヒビタ-CGS・16949Aの増殖を検討した。MKOIでは余り,腫瘍増殖抑制は認められなかったがKATOーIIIでは10^<-6>〜10^<-7>Mで,腫瘍増殖抑制があり,抑制効果は乳癌のMCFー7の半分であった。 切除胃癌組織のアロマタ-ゼを測定したところ,乳癌組織ほど高くないが,陽性例を認め,特に若年者のスキルス胃癌組織内に陽性側,高値例を認めた。一方,胃癌周囲,大網脂肪組織中のアロマタ-ゼを測定したところ,アロマタ-ゼ活性の陽性例を認めた。胃癌組織と同様に,若年者の女性のスキルス胃癌患者の大網と,高齢者男性のスキルス胃癌患者の大網内のアロマタ-ゼが高かった。以上より,胃癌患者組織(胃癌・大網)内でアロマタ-ゼ活性が高く,血中のエストロジェン産生に大きく関与し,胃癌とくにスキルス胃癌の増廻の関与が示唆された。現在,アロマタ-ゼ活性を生化学的手法で測定する以外,免疫組織染色で検討したところ,生化学的測定と一致することがわかった。胃癌と大網のアロマタ-ゼ酵素を染色し,組織内のE_2との関連もみており,胃癌の30%位で,陽性例がみつかっている。 胃癌患者5例にアロマタ-ゼ・インヒビタ-を投与し,前後のエストロゲン血中値を測定したところ,全例に低下を認めた。女性スキルス胃癌患者の進行例に投与したところ,イレウスが改善した例を経験している。以上の点より,本療法は有望なスキルス胃癌に対する補助療法になると考えられる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Osamu,Kojima et al.: "Localijation of estrogen receptor in gastric cancer using imunume histo chemical stouing of monoclonal antibody" Cancer. 67. 2401-2406 (1991)
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[Publications] M.Matsui,O.Kogima: "Characterijation of estrogen receptor in human gastric cancer" Cancer. 68. 305-308 (1991)
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[Publications] 小島 治他: "胃癌細胞と女性ホルモンとの関連ーホルモンレセプタ-,ホルモンの局在の意義および生化学的特徴" カルキノス. 4. 1011-1019 (1991)
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[Publications] M.Matsui.O,Kogima: "Patient with gastric cancer possesing oex horoione hood poor prognosf." 3v_2y.cop to pate. 1. (1992)