1990 Fiscal Year Annual Research Report
プロスタグランジン産生抑制剤及び抗酸化剤の実験的ぶどう膜炎に対する抑制効果
Project/Area Number |
02670783
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
平光 忠久 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (00084567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
町田 拓幸 浜松医科大学, 医学部, 助手
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Keywords | エンドトキシン / 実験的ぶどう膜炎 / ミエロパ-オキシダ-ゼ / アスピリン |
Research Abstract |
網膜S抗原による実験的ぶどう膜炎におけるラット眼組織でのプロスタグランジン、ス-パ-オキサイド・ラジカルおよび過酸化脂質の産生を測定することを目的とした初年度の研究計画において、次ぎの研究が行なわれてその研究結果が得られた。 先ずS抗原による実験的ぶどう膜炎での研究施行の前段階として、エンドトキシンの家兎眼での硝子体注入よる実験的ぶどう膜炎を作成した。 結果: 1.エンドトキシン(20μg)の硝子体注入後、12時間で炎症の指標であるミエロパ-オキシダ-ゼは虹彩において著明に増加した。しかし網膜では増加がみられなかった。過酸化脂質は虹彩および網膜のいずれでも増加しなかった。 2.エンドトキシンの硝子体注入の直前にアスピリン静注(50mg/kg)をした群では、虹彩のミエロパ-オキダ-ゼの増加を有意に抑制し得た。 エンドトキシンの硝子体注入でも前眼部ぶどう膜炎のモデルの作成が得られたので、この系を使っての各眼組織でのプロスタグランジン、ス-パ-オキサイドの形成能を調べ、また抗プロスタグランジン剤(アスピリン等)による炎症抑制効果を調べることを当初の研究目的にし、その後S抗原による実験的ぶどう膜炎で同様の検索を行なう予定である。
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