1991 Fiscal Year Annual Research Report
収縮応力の影響を少なくしたコンポジットレジンの開発研究
Project/Area Number |
02670875
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
根本 君也 日本大学, 松戸歯学部, 助教授 (00050039)
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Keywords | 歯冠修復用レジン / 架橋性ポリマ- / コンポジットレジン / 有機複合フィラ- / マイクロカプセル / 収縮応力 / フィラ-充填率 |
Research Abstract |
1.架橋性モノマ-をエタノ-ル水溶液中で常温重合させる新しい粒子作製法を考案し,その反応機序を明らかにした. 2.新しい粒子作製法によって得られた直径0.5μmの球状架橋ポリマ-とシリカの球状微粒子(MF)とをフィラ-とした加熱重合型レジンを試作し,硬化物の耐摩耗性を測定した. 3.新しい粒子作製法で架橋性モノマ-とMFとからなる多核マイクロカプセル型球状粒子を作製し,これをフィラ-とした常温重合型コンポジットレジンを試作して硬化物の機械的性質を測定した. 4.試作した多核マイクロカプセル型粒子,不定形シリカ粉および球状シリカ粉をフィラ-とする試作コンポジットレンジ硬化時の収縮応力を,前年度に準備した収縮応力測定装置によって測定中である. 5.試作条件と収縮応力との関係は以下のようである. (1)フィラ-粒子の形態は,球状より不定形の方が収縮応力が小さくなる. (2)フィラ-の充填率は,不定形より球状の方が高くすることができ,充填率が高いと収縮応力が小さくなる. (3)フィラ-粒子の大きさは,大きい方が充填率を高くすることができ,収縮応力が小さくなる. (4)硬化時間が長いと,収縮応力が小さくなる. 6.以上の傾向が測定され,現在総合的な情報を検討中である.
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 根本 君也: "相分離による架橋ポリマ-の常温重合法" 歯科材料・器械. 11. (1992)
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[Publications] 安藤 優: "マイクロカプセル型有機複合フィラ-の試作に関する研究" 歯科材料・器械. 11. (1992)
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[Publications] 根本 君也: "コンポジットレジンの収縮応力の測定(第1報)経時的変化" 歯科材料・器械. 11. (1992)