1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02670879
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
青木 英夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60084761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉置 勝司 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00155243)
山村 雅章 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (00104422)
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Keywords | 咬合診断 / 歯牙接触滑走 / シロナソグラフ・アナライジング・システム / Tースキャン・システム / ポッセルト・フィギャ- |
Research Abstract |
本年度は、(1)咬合調整を目的とした咬合診査用プログラムの開発と、(2)SGGアナライザによる咬合診断を目的としたプログラム開発を行った。 (1)では、TーSCANと他の咬合診査機器(SGGアナライザ)とのデ-タの同時性を確保する事が重要であるため、2年度のシステム解析結果をもとに、TーSCANシステムボ-ド用のインタ-フェ-スボ-ドを製作し、PCー9801(SGGアナライザ)上で全ての操作ができるように改良した。製作したソフトウエアは、センサフレ-ムの基本ドライバ、SGGとの同時サンプリング、結果の表示ソフトである。これにより、(2)で述べる下顎が知りたい位置にあるときの接触関係をPCー9801に取り込むことが可能となり、早期接触部位を表示できるようになった。 (2)では、補綴物にとって重要となる咬合面の接触運動範囲(ポッセルト図形上面の曲面形状)を、被検者自身の視覚によるバイオフィ-ルドバックを利用しつつ描記させるソフトを開発した。これにより、上下歯列のガイドによって生じる下顎の垂直的位置変化が明らかとなった(第77回神奈川歯科大学学会例会にて発表)。また、この下顎位での咬合接触状態はTーSCANセンサにより記録,再現可能であるから、簡単にその部位が同定可能となり、咬合関係の診査法として非常に有効であると思われた。しかしながら、センサフレ-ムの位置的分解能が0.05インチ(1.25mm)で固定(改良の余地がない)されているため、実際の咬合調整での使用は困難であり、咬合紙との併用が必要であった。 以上の研究結果は、研究成果報告書として印刷配布する。
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