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1990 Fiscal Year Annual Research Report

プリオン蛋白遺伝子領域におけるコンジェニックマウスの開発

Research Project

Project/Area Number 02680039
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

半田 純雄  九州大学, 医学部, 助教授 (50037503)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 北本 哲之  九州大学, 医学部, 講師 (20192560)
立石 潤  九州大学, 医学部, 教授 (70033305)
Keywordsマウス / 戻し交配 / プリオン蛋白遺伝子 / PCR法 / 遺伝子診断
Research Abstract

NZW/Seaマウス(以下NZW)に、われわれの所で繁殖維持しているI/LnJマウス(以下I/LnJ)を交配させ第1代雑種F1を作り、それをNZWに戻し交配させた(N2代マウス)。このN2代マウスの中からプリオン蛋白遺伝子(PrnーP)に関してPrnーP^bをもったマウスをポリメラ-ゼチェインリアクション(PCR)法とドットハイブリダイゼ-ションにより選抜した。すなわち、マウスの尾端約1.5cmをエ-テル麻酔下で切断し、プロテナ-ゼーKによる55℃、24時間処理後、フェノ-ル・クロロフォルムで抽出、さらにエタノ-ルでDNAを析出した。このDNAをTaqポリメラ-ゼを用いたPCR法によりDNAを増幅の後、マウスプリオン蛋白遺伝子の置換が起こっているコドン108、コドン189を含むオリゴヌクレオチドプロ-ブによるドットハイブリダイゼ-ションを行なった。その結果、NZWに戻し交配したN2代マウスのうち約半数のマウスがNZWのプリオン蛋白遺伝子の型であるPrnーP^aとI/LnJの遺伝子型であるPrnーP^bの両方を示すヘテロタイプのマウスであった。もちろん、これは理論値に一致した。このヘテロタイプのマウスを次世代の親として選抜し、さらにNZWへの戻し交配を行なった。この戻し交配により得られたN3世代のマウスにも同様に遺伝子診断を行い選抜、戻し交配を行なった。戻し交配は世代を重ね、現在N6世代に達している。また、CJDagent接種後の発症までの潜伏期間については、まだN2世代までの成績しか得られていないが、PrnーP^aホモを示す個体は短く、PrnーP^6を持つヘテロ型は長くなるという結果が得られている。このことはプリオン蛋白遺伝子のうち潜伏期間に関連している遺伝子は優性であることを示している。症状、病理所見についてはホモ型、ヘテロ型の間に差異は認められていない。現在、さらに世代を重ねるため戻し交配、遺伝子診断、選抜を継続中である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Dohーura K: "CreutzfeldtーJakob disease patients with Congophilic kuru plaques have the missense variant protein common to GerstmannーStraussler syndrome." AnnーNeurol. 27. 121-126 (1990)

  • [Publications] Tateishi J: "Immunochemical,molecular genetic,and transmission studies on a case of GerstmannーStrausslerーScheinker syndrome." Neurology. 40. 1578-1581 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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