1990 Fiscal Year Annual Research Report
肢体不自由養護学校における「養護・訓練」の指導法に関する研究
Project/Area Number |
02680258
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
安好 博光 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10132721)
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Keywords | 肢体不自由養護学校 / 養護・訓練 / 動作訓練 |
Research Abstract |
本研究は3か年計画で進められ、平成2年度はその初年度にあたる。本研究では、研究計画を円滑に進めるために四国4県5校の肢体不自由養護学校教員5名の研究協力者を選定し、本年度は、その中心課題である「養護・訓練」の中での「動作訓練」技法による運動障害改善の改善についての実践的指導(事例研究)を依頼した。 1.各研究協力者に、2名の指導対象児(計10名)の選出を依頼したが、指導対象児の運動障害の程度は、座位困難(寝たきり)2名、座位可能5名、歩行可能3名であった。 2.各研究協力者は、「養護・訓練」の時間に指導を行い、平成2年9月〜平成3年2月の間に、1回40分の指導を平均18回行った。 3.指導の効果については、首の座り、躯幹の保持、腰・股関節の使い方、脚での踏み締め等、身体の細かな部位のコントロ-ルが可能になったという改善は見られているが、大きな動作の変容には至っていない。指導対象児については、本年度の指導結果の反省を踏まえ、平成3年度も継続して指導を行う予定である。 4.各肢体不自由養護学校とも、「養護・訓練」についての校内組織の組み方が様々であり、授業形態も異なり、各学校が夫々の特徴を持っているため、研究計画を一様に揃えることをせず、各学校の枠組みの中で行っていくことを研究協力者と確認した。 5.平成3年度は、事例研究を継続しながら、「動作訓練」を「養護・訓練」の枠組みの中でどのように位置付けるかについて討議を重ねたい。
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