1991 Fiscal Year Annual Research Report
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02805064
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岡本 厚 京都大学, 工学部, 助教授 (30026265)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 忠次 岡山大学, 工学部, 教授 (00025850)
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Keywords | 人工衛星CCDラインスキャナ-画像 / 射影幾何学 / アッフィン幾何学 / フリ-ネット理論 / レ-ダ-画像 / 最適基準点配置 |
Research Abstract |
1.撮影地域の比高が大きい場合の人工衛星CCDラインスキャナ-画像の解析手法として、射影幾何学を基づく解析理論を既に開発したが、現在実際に撮られているような撮影方法では、地上基準点が少ない場合充分な精度が得られないことがわかった。そこで、コ-ス毎に人工衛星の飛行方向と傾斜させて画像撮影を行なう方法を考案、シミュレ-ションデ-タを使って解析精度の検討を試みた。その結果、傾斜撮影法を採用すれば地上基準点数が十分でない場合でもかなりの精度が得られることが明らかになった。また、最適基準点配置問題についても実証的に検討した。 2.写真測量デ-タの調整問題で、その分散最小解を求める方法(フリ-ネット理論)が非常に重要である。本年度はアッフィン投影画像に対するフリ-ネット理論について重点的研究を行ない、2次元画像のフリ-ネット解析問題の基礎となる12個の1次独立なベクトルを見いだした。また、開発した理論をシミュレ-ションデ-タにより検証した結果、同一基準点を使用した特殊解よりも約15%精度が向上することを確かめた。さらに、CCDラインスキャナ-画像解析にフリ-ネット理論を適用する場合に必要な1次独立なベクトルについても考察した。 3.人工衛星CCDラインスキャナ-画像とは全く異なる投影原理で撮影されるレ-ダ-画像が近年、非常に注目されるようになったので、重複レ-ダ-画像の解析理論に基礎的考察を加え、レ-ダ-画像の3次元解析には3コ-スからの重複撮影が必要なこと、中心投影画像の場合と全く同じように相互標定、対地標定が可能なことを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 岡本 厚,赤松 慎市: "アッフィン画像解析におけるフリ-ネット理論" 日本写真測量学会 平成3年度秋季学術講演会発表論文集. 37-40 (1991)
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[Publications] 岡本 厚,赤松 慎市: "人工衛星CCDラインスキャナ-画像の解析特性 その2:比高が大きい場合" 日本写真測量学会 平成3年度秋季学術講演会発表論文集. 61-66 (1991)
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[Publications] 小野 徹,岡本 厚: "人工衛星CCDラインスキャナ-画像の解析特性 その3:地上基準点配置と精度" 日本写真測量学会 平成4年度年次学術講演会発表論文集. (1992)
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[Publications] 岡本 厚,赤松 慎市: "重複レ-ダ-画像の解析,その1:理論的考察" 日本写真測量学会 平成4年度年次学術講演会発表論文集. (1992)
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[Publications] Atsushi Okamoto,ShinーIchi Akamatsu,Hiroyuki Hasegawa: "Orientation Theory for Satallite CCD LineーScanner Imageries of Hilly Terrains" International Archieves of Photogrammetry and Remote Sensing,Commission II. 29. (1992)
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[Publications] Atsushi Okamoto,ShinーIchi Akamatsu,Hiroyuki Hasegawa: "Orientation Theory for Satallite CCD LineーScanner Imageries of Mountainous Terrains" International Archieves of Photogrammetry and Remote Sensing,Commission II. 29. (1992)