1991 Fiscal Year Annual Research Report
看護管理者のライフコ-ス/キャリア発達に関する研究
Project/Area Number |
02807218
|
Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
草刈 淳子 千葉大学, 看護学部, 助教授 (70114270)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 孝泰 千葉大学, 看護学部, 教務職員 (40214613)
|
Keywords | Nursing Profession / Director of nurses / Professional life span / Life events / Lifeーcourse / Career development / Family development / Individual development |
Research Abstract |
全国国公私立大学病院およびその附属施設を対象として、看護管理者のライフコ-スとキャリア発達に関する質問紙により、実態調査を行った。対象施設164,回収81(設立主体別回収率:国立57%,公立60%,私立43%)で、回収された看護管理者の調査票は182(内訳:国立51%,公立8.8%,私立38%)であった。 現在の平均年齢は、看護婦部55.4才,副看護部52.2才、看護部長の2/3は55才以上である。副看護部長では、国立新設がもっとも若く47.3才、次いで私立新設49.3才、公立50.4才で、国立旧設54.3才が最高で、施設間で差がみられる。既婚率は全体で97人,52.7%(部長54.9%,副部長52.5%)で、国公立約65%私立は新旧ともに約46%、国立新設が27%と最も低率である。平均初婚年齢は、29.5才で一般女子よりはるかに高く、40才過ぎてから結婚したものが4人おり、看護職の一特性と思われる。 既婚者の8割以上が平均1.9人の子どもを持つ。出産時年齢は、第1子29.8才、第2子31.8才、第3子34.4才で、9割以上が就業している。4割以上が介護経験を有し(対象の2/3は自分の親)介護は主に自分23人、家族37人で8割は家庭でみており、6割が施設利用の女性研究者との相違は対照的であるが、やはり7割はかなり負担としている。 最終学歴は、3/4強が看護婦養成所卒、大学・短大卒(18人,10人)は全体の15%で、多くは夜学・通信教育で、入学年齢は20代10人,30代11人,40代6人,で在学中は9割が未婚であった。初職は看護学校を付設していた病院に85%、その在職期間は8.1年であるが、生涯その職場にいようと思っていた者は1/3で、残り2/3の半数近くは辞めることを考えていたとしている。退職理由の7割はやはり結婚・育児であり、労働条件はあるが、給与を上げた者はいない。看護管理者のライフパタ-ンが初めて記述され、4類型あることが判明し、今後の変化に関心が持たれる。
|