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1990 Fiscal Year Annual Research Report

ウィリス動脈輪閉塞症における内膜下血管平滑節細胞の増殖制御

Research Project

Project/Area Number 02807326
Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

青柳 傑  東京医科歯科大学, 医学部, 講師 (40134704)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 松島 善治  東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (20134679)
山本 清高  東京都老人総合研究所, 細胞生物部門, 主任研究員 (90073022)
Keywordsウィリス動脈輪閉塞症 / 培養血管平滑筋細胞 / 血小板由来増殖因子
Research Abstract

ウィリス動脈輪閉塞症例に血管吻合術,及び他の頭盤手術時に得られた頭皮血管より,病理組織学的検索を行なうと共に,血管平滑筋細胞を培養し,その生物学的特性を比較検討した。位相差顕微鏡及び透過電子顕微鏡下の細胞の形態には異常がなく,Gーバンディング法による染色体の検索でも異常は認められなかった。経時的培養により,最終可能培養継代数より,培養細胞のエイジングを決定した。このエイジングを基礎とし,15%血清添加培養下における細胞増殖能を検討すると,本疾患由来の血管平滑筋細胞では,若い世代時の細胞において,有意の増殖能の低下が明らかとなった。増殖因子による細胞のDNA合成能を検討すると,血小板由来増殖因子に対する反応性低下が,ウィリス動脈輪閉塞症由来の血管平滑筋細胞に特徴であった。酸性,塩基性線維芽細胞増殖困るに対する反応性も同様に低下していた。また、上皮増殖因子,インスリン様増殖因子Iに対する反応性は、対照細胞と比べて,相異がなかった。血小板由来増殖因子の膜レセプタ-の検索を行なうと、本症平滑筋細胞では,有意のレセプタ数,結合能の低下が認められた。また,レセプタ-・リガンド複合体のインタ-ナリゼ-ションも低下していた。こうした結果は,本症血管平滑筋細胞で,血小板由来増殖因子のレセプタ-の発現異常を示唆している。また, ^<32>PーATPを使用し,増殖因子による、チロシン隣酸化を細胞膜において検討した。また,細胞膜よりSDSーPAGEにより,PDGFレセプタ-を取り出し,ウェスタンブロッティングを行なう事により、増殖因子レセプタ-異常の解明を試みた。今後は、TGFーβによる、PDGF,及びそのレセプタ-の誘導を検索する計画である。

  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] Mararu Aoyagi: "Altered cellular vesponses to serum mitogens,including plateletーderived growth factor,in cultured smooth muscle cells derived from arteries of patients with moyamoya disease." Journal of Cellular Physiology. (1991)

  • [Publications] 松島 善治: "モヤモヤ病の病型分類に関する考察" 小児の脳神経. 15. 235-241 (1990)

URL: 

Published: 1993-08-11   Modified: 2016-04-21  

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