1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
02808038
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Research Institution | Teikyo University, School of Economics |
Principal Investigator |
宮原 昭 帝京大学, 経済学部, 教授 (40023692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久保田 雄輔 核融合科学研究所, 助手 (50023726)
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Keywords | 非電離放射線 / 生体影響 / 被〓モニター |
Research Abstract |
非電離放射線(磁場、電場も含める)の生体影響を評価するためには、元来どのような物理・化学過程に依って電磁波や電場・磁場が生体影響を及ぼすのか、また実際にはどの程度職業人や一般人はこれらの非電離放射線の場に被爆しているのであるかということを知ることが必要となる。本研究においては第一段階として核融合研究、加速器建設や磁気浮上列車の開発で一番問題となる磁場の被爆を春り上げたので、上記の問題も磁場に焦点を合わせた。 第一年度、第二年度に引き続き本年度も小研究会を通じてそもそも磁場の被爆量をモニターするためには何を測ればよいのか、またその根拠となる磁場と生体の相互作用は何かという根本的なことを議論する会合をもった。第一年度に比べると物事はかなりハッキリしてきたものの、磁場がベクトル量であることに絡んでまだハッキリしないところがある。これについては今後さらに検討を続ける必要がある。 モニター本体については第二年度にほぼ開発が終わったが、今年度はこれを用いての核融合研究所の超伝導開発部門でのフィールドテストを行った。測定及び結果の計算機による記憶は的確で満足のいく結果であったが、さらに広範に且つ長時間使用して貰うためにはより一層の小型化と軽量化が必要となることが認識された。さらに磁場測定素子として三個のホール素子を用いているが、素子間の距離が問題になってきたのでより一層の微小素子化が要請される。これには素子製造にあったっているところの企業の協力が必要であろう。しかしながら本研究三年に依って磁場被爆モニターの開発は緒についたといえる。
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