1991 Fiscal Year Annual Research Report
気球による活動銀河核等からの硬X線・ガンマ線の調査研究
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03041022
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
釜江 常好 東京大学, 理学部, 教授 (90011618)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
CORREA Ricar ブラジルINPE, 気球部主任
高橋 義幸 アラバマ大学, 教授
WEISKOPF M. NASA, MSFC, 主任研究員
能町 正治 高エネルギー物理学研究所, 助手 (90208299)
中川 道夫 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (40047238)
柳田 昭平 茨城大学, 理学部, 助教授 (40013429)
常深 博 大阪大学, 理学部, 助教授 (90116062)
藤井 正美 宇宙科学研究所, 助手 (20013691)
太田 茂雄 宇宙科学研究所, 助手 (90013680)
秋山 弘光 宇宙科学研究所, 助手 (80013407)
山上 隆正 宇宙科学研究所, 助手 (40013718)
矢島 信之 宇宙科学研究所, 教授 (30200489)
高橋 忠幸 東京大学, 理学部, 助手 (50183851)
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Keywords | ブラックホ-ル / 活動銀河核 / パルサ- / 気球実験 / 硬X / γ線検出器 / 井戸型フォスウイッチカウンタ- |
Research Abstract |
ブラックホ-ル候補(GX339ー4),活動銀河核(CenーA),及びパルサ-(Crab,Vela,PSR1509ー58)などにおける物理を解明するため、1991年11月にブラジルにおいて気球による硬X線での観測を行った。 検出器及び気球の整備は11月のはじめに完了し、放球に適した天候になるのを待って、11月18日の深夜に第一回目の放球を行なった。我々は、バックグランドの観測を途中に行いながら,Ceab,Vela,パルサ-,CenーA,PSR1509ー58の観測を順次行った。上空での風の状態が良好であった事から、11時間にもわたる観測を行うことができた。そして19日の14時に検出器を気球から切り離し、その日のうちに検出器の回収を行った。落下等で衝撃を受けた部分を修復した後、第二回目の放球を12月3日の午前5時に行った。観測はバックグランドの観測を途中ではさみながら、CenーA,銀河中心,GX339ー4と観測を行った。15時に検出器を気球から切り離し、検出器の回収はその翌日無事に行われた。 本調査により行われた平成3年度「気球による活動銀河核等からの硬X線/ガンマ線の調査研究」において、検出器は上空で当初予想していた通りの性能を発揮していた事がバックグランドのデ-タから確かめられた。さらにその時に取得された天体からのデ-タは、順調に解析が行われており、多くの物理的知見が今後得られる事が期待される。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] T.Kamae: "New Developments in Low-Energy Cosmic Gamma-Ray Detection" Advance Space Research. 11. 335 (1991)
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[Publications] T.Kamae et al.: "WellーType Phoswich Counter for LowーFlux XーRay/γーRay Detection" IEEEーTransact Nuclear Science.
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[Publications] H.Murakami et al.: "A Simple Pulse Shape Discriminator Method for the Phoswich Counter" IEEE-Transact Nuclear Science.
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[Publications] S.Gunji et al.: "A Limit on the ^<57>Co γーray Flux from SN1987A" Astrophysical Journal.