1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03044152
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Research Institution | Okazaki National Research Institutes |
Principal Investigator |
山岸 俊一 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 教授 (70014032)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
メッセンジャー J B シェフィールド大学, 副教授
ウィリアムソン R プリマスMBA研究所, 研究員
ボーン Q プリマスMBA研究所, 研究員
ブラウン E R プリマスMBA研究所, 研究員
ケインズ R D ケンブリッジ大学, 名誉教授
デントン E プリマスMBA研究所, 前所長
アボット N J ロンドン大学, キングス校, 副教授
筒井 泉雄 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (80202183)
久木田 文夫 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 助手 (40113427)
井上 勲 徳島大学, 酵素科学研究センター, 助教授 (80001973)
渡辺 昭 岡崎国立共同研究機構, 生理学研究所, 名誉教授 (30013791)
江橋 節郎 岡崎国立共同研究機構, 機構長 (10009863)
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Keywords | 海生軟体動物 / 神経生理学 |
Research Abstract |
昨年度の成果を踏まえて,本年度は研究計画の具体的な遂行については,研究テーマにより研究体制を柔軟に組むことを念頭に於いて,他の研究機関との研究協力や,研究の興味の広がりに伴う研究テーマ自体の広域化を模索した。 研究交流としては本年度は7月から8月にかけて山岸,井上,久木田と筒井が,11月に筒井が渡英して具体的な共同研究を行った。又,2月から3月にかけてプリマスからR.ウイリアムソンとE.ブラウンが来日して共同研究を行った。R.ウイリアムソンは装置と研究テーマの関係で筑波の通産省電子技術総合研究所との共同研究にも参加した。 研究テーマはシュワン細胞-神経線維の相互作用の研究,シュワン細胞の細胞生理学,神経線維のイオンチャンネルの研究,頭足類の脳の研究,頭足類の感覚細胞の研究,軟体動物を中心とした海生生物の筋細胞の比較生理学的研究などが行われ,いくつかの新しい知見が得られた。 当初の目的のイカを中心とした神経・感覚生理学者の国際的交流はプリマス埋生生物学研究所と生理枚研究所の交流と言う形で一応の成果を挙げて来ている。一方では,研究テーマが広範囲に亙ることに比べ,研究分担者の能力に限りがあることなどの問題点も生じて来ている。又,本共同研究は国際研究協力を通じて,海生生物を用いた神経生理学の再活性化を図ることが大きな目的の一つであるが,そのためには個々の研究テーマに於いて国際的に通用する研究レベルの高さが必要である。このため,本共同研究のメンバーのテーマ別の再編成が次の課題で現在は当面の研究成果を論文に纏めることを中心にグループの内の再編成を行い,次の国際共同研究計画のより具体的な研究テーマを絞りつつある。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Inoue,I.: "Resting and active K channel in sguid axon membrane." in Cephalopod Neurobiology ed N.J.ABBOTT & R.Williamson.
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[Publications] Yamagishi,I.他: "Regulatory effects of intracellularly applied calcium and magnesium ions on ion channel activities in sguid giant axons." in Cephalopod Neurobiology ed N.J.ABBOTT & R.Williamson.
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[Publications] Kukita,F.他: "Kinetic analysis of the denaturation process of sodium channels in sguid giant axon by alcohols." J.Physiol.463. 523-543 (1993)
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[Publications] Brown,E.他: "Merphology and electrical properties of Schwann cells around the giant axon of the sguids Loligo forbesi & Loligo vulgaris." Proc.R.Soc.Lond.B. 243. 255-262 (1991)