1991 Fiscal Year Annual Research Report
浅海、干潟及び低平地の環境情報解析と開発への有効利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
03045040
|
Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
渡辺 潔 佐賀大学, 農学部, 教授 (30039309)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
劉 壽男 全南大学, 農科大, 副教授
李 むん樹 全南大学, 農科大, 副教授
崔 洙明 全南大学, 農科大, 副教授
嚴 柄鉉 全南大学, 農科大, 教授
徐 相龍 全南大学, 農科大, 教授
ちょー 鎮久 全南大学, 農科大, 教授
長 裕幸 佐賀大学, 農学部, 助手 (90136599)
瀬口 昌洋 佐賀大学, 農学部, 助教授 (20093974)
田中 明 佐賀大学, 農学部, 助教授 (70038305)
甲本 達也 佐賀大学, 農学部, 助教授 (60038304)
藤本 昌宣 佐賀大学, 農学部, 教授 (00038241)
加藤 治 佐賀大学, 農学部, 教授 (40038295)
加来 研 佐賀大学, 農学部, 教授 (10038177)
|
Keywords | 有明海・浅海・干潟 / 降雨流出解析 / 軟弱地盤 / 潮流解析 / 低平地 / 水田の水管理 |
Research Abstract |
佐賀大学の共同研究者を大韓民国に派遣するとともに、全南大学の共同研究者を招へいし、共同研究実施に関する打ち合わせを行うとともに、研究資料を交換した。また各課題ごとの本年度の研究成果は以下の通りである。 (1)有明海における湾口から湾奥までの潮汐の調和分解を行ない、位置的、時間的な変動特性について明らかにした。また潮汐の日潮不等を潮差の点から解析した。満潮から干潮あるいは干潮から満潮までの時間間隔の日潮不等についての特性は経在解析中である。浅海干潟域における海底付近の流速、SS濃度及び濁度分布、波高などの現地観測デ-タを基に、海底付近の乱れ特性、乱流拡散係数と海底摩擦速度の分布性などを明らかにした。さらには海底せん断応力と底泥巻き上げ量との関連性を定式化した。 (2)干潟性成を考慮した潮流シミュレ-ションプログラムを差分法及び有限要素法を用いて開発した。 (3)降雨後の水分の再配分過程における浸潤前線及びタン水条件下における成層浸潤過程における浸潤前線の不安定性の要因に関する過去の文献のレビュ-を行っている。 (4)繰り返した粘土地盤をおいては特に箱型床版基礎の支持力増加及び沈下制御効果が大きく、床版下に基礎幅の1/2の側壁を設けることによってそれらの効果を十分に発揮できることがわかった。 (5)佐賀県の水田地域(佐賀市)と畑地地域(枝去木)における20年間の降雨量と日照時間のデ-タファイルを作成し、統計解析を行った。また水田土壌の湿潤ー乾燥のサイクルを繰り返し、同一パタ-ンで亀裂が発生可能な実験手法の確立と水田土壌の熱収支解析において亀裂面の役割の検討を行った。
|
Research Products
(4 results)
-
[Publications] 藤本 昌宣: "有明海における潮差の日潮不等について" 浅海干潟総合実験施設研究紀要. 4. 35-41 (1990)
-
[Publications] 藤本 昌宣,用正 勝之: "有明海湾奥部における海陸風と潮汐について" 浅海干潟総合実験施設研究紀要. 5. 5-10 (1991)
-
[Publications] 瀬口 昌洋: "浅海域における海底付近の流れ特性" 農業土木学会論文集. 152. 101-109 (1991)
-
[Publications] 長 祐幸: "2成層不飽和浸透に伴うフィンガリングの発生について" 佐賀大学農学部彙報. (1992)