1992 Fiscal Year Annual Research Report
留学生受入れのシステム及びアフターケアに関する総合的比較研究
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03301031
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
江淵 一公 広島大学, 大学教育研究センター, 教授 (60036845)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安原 義仁 広島大学, 教育学部, 助教授 (00093823)
馬越 徹 名古屋大学, 教育学部, 教授 (60000030)
天野 正治 筑波大学, 教育学系, 教授 (50000055)
手塚 武彦 国立教育研究所, 次長 (50000039)
石附 実 大阪市立大学, 文学部, 教授 (40068721)
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Keywords | 留学交流 / 留学生受入れ / 留学生アフターケア / エラスムス計画 / 組織的学生流動化 / 高等教育の国際化 / グローバリゼーション / 留学生政策 |
Research Abstract |
平成4年度は、各国の留学生受入れ政策の特質に関する昨年度の各班別の研究成果を踏まえて、資料収集を継続するとともに、さらに資料の分析を深め、最終報告書にまとめる作業に主眼をおいた。新しい資料の収集・発掘など各班別の研究成果の詳細については、別途準備中の最終報告書に譲り、ここでは、本年度の全体的な研究成果を要約する。 (1)留学生の爆発的増大の現実に対応る各国の留学生政策および受け入れ機関の対応策には、もはやかつてのように留学生受を発展途上国の人材開発政策への支援の対象と見るのではなく、研究開発の「パートナー」と見る見方や、さらには潜在的「ライバル」と見る考え方が強まっていること。これは留学生の流動(出入)を中心として展開する“高等教育のボーダレス化"現象が進む一方で、依然として「国民教育」としての高等教育に関する保守的観念と国益優先の風潮が根強く存続している現実を物語る。 (2)各国の留学生政策は、文化政策、外交政策、経済政策、とくに労働移民問題に対する政策等と密接な関連を持っており、諸国はアカデミックな留学と共に技能訓練的な意義を持つ留学に関しても重大な関心を払っていること。これまでのような留学生交流の学術的、文化的意義の重視よりも、経済的、外交的意義を重視する政策への転換を示す傾向も見られる。 (3)アフターケアに関しては、就職の斡旋をする場合からそれにはいっさい関与しない国まで、対応策には国によってかなりの違いがみられるが、留学を終え者に対する特別配慮やネットワーキングは“総合文化戦略"の一環としてどの国も力を注いでいること。ある意味では、アフターケアの善し悪しが留学生受入れの全体的成果を左右するほど重要な意義を持っているといえる。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 江淵 一公: "大学の国際化に関する研究" 『大学論集』. 22. 81-110 (1992)
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[Publications] 江淵 一公: "高等教育の改革と国際交流ー国際化時代の大学の葛藤をどう捉えるかー" 『高等教育研究叢書』. 20. 71-86 (1992)
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[Publications] 江淵 一公: "アメリカ人の対日イメージ" 綾部恒雄編『外から見た日本人』(朝日選書). 443. 31-64 (1992)
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[Publications] 馬越 徹: "留学生" 中野秀一郎・今津孝次郎編『エスニシティの社会学』(世界思想社). 48-65 (1993)
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[Publications] 大塚 豊: "日中留学生・学術文化交流" 『中国総覧1992年版』. 429-434 (1992)
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[Publications] 大塚 豊: "我が国の留学生教育に占める専修学校の位置" 『留学交流』. 4-8. 2-5 (1992)
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[Publications] 石附 実: "世界と出会う日本の教育" 教育開発研究所, 149 (1992)
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[Publications] 石附 実: "近代日本の海外留学史" 中央公論社, 441 (1992)