1991 Fiscal Year Annual Research Report
技術構造の歴史的変革とME化の影響に関する総合的研究
Project/Area Number |
03301096
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
慈道 裕治 立命館大学, 経営学部, 教授 (80066703)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浪江 巌 立命館大学, 経営学部, 教授 (40066931)
雀部 晶 立命館大学, 経営学部, 助教授 (00100933)
森野 勝好 立命館大学, 国際関係学部, 教授 (80066612)
山崎 正勝 東京工業大学, 工学部, 教授 (20106959)
木本 忠昭 東京工業大学, 工学部, 教授 (20052855)
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Keywords | 工作機械 / オ-トメ-ション / 制御技術 / FMS / 数値制御 / 技術構造 |
Research Abstract |
1.基本テ-マである技術構造の歴史的変革を解明する上で骨格をなす、機械技術、材料技術、制御技術における技術構造の変革、および機械工業ー工作機械工業の関連を中心として、歴史過程を把握するための資料収集、現状を把握するための工場調査、資料収集を進めてきた。それと並行して、管理過程・労働過程へのオ-トメ-ションの影響にかんする資料収集、調査を進めた。 (1)トランスファ-オ-トメ-ションの確立期における工作機械技術と量産加工技術との発展的関連、両者関における分業の進展と技術的連関の形成、「専用化」と「汎用化」との関連を解明した。 (2)50年代から始まるNC技術の普及による工作機械工業および工作機械技術の構造的変化を、機械統計調査のあり方を含めて調査・検討し、ME技術革新の工作機械工業に与えた影響を解明した。 (3)80年代における工作機械工業および自動車工業におけるME技術の浸透過程に焦点を当てて工場調査および資料収集を行った。マシンショップにおける自動化システムとしてのFMSの到達点、自動車工業におけるFTL化の現状を調査し、ME化によるオ-トメ-ション技術史への位置づけを試みた。 2.技術進歩と科学、技術、生産相互の歴史的関係の変化・発展に関しては、とくに、科学研究の生産力への位置づけへの新たな理論的解明を行った。 3.労働過程における制御の位置づけに関する理論的研究、機械技術の発展における作業機と制御装置との関連についての実証的研究を進めた。OAによる事務・管理労働の変化の研究を進めた。 4.軍事技術論の理論的整理、アジアにおける工作機械工業の実態研究、技術移転の資料収集を行った。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 森野 勝好: "アジア新興工業地域における工作機械の生産と市場の特徴" 立命館大学国際研究. 4. 27-47 (1991)
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[Publications] 木本 忠昭: "制御技術論序説" 東京工大科学史集刊10. 10. 35-43 (1991)
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[Publications] 山崎 正勝: "現代オ-トメ-ション論と制御技術論への視点" 東京工大科学史集刊. 10. 44-51 (1991)
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[Publications] 森野 勝好: "京都北部地域の機械加工産業の現状" 立命館大学京都地域研究. 7. 96-102 (1992)
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[Publications] 慈道 裕治: "機械、工作機械、技術の体系ーその歴史的把握の方法ー" 立命館大学人文科学研究所紀要.
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[Publications] 森野 勝好: "現代の技術革新と工作機械産業" 立命館大学人文科学研究所紀要.
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[Publications] 浪江 巌: "日本の労務管理と労使関係" 法律文化社, 297 (1991)
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[Publications] 渡辺 峻(共著): "ニュ-テクノロジ-と企業労働" 大月書店, 294 (1991)