Research Abstract |
本研究は,広域に分散している各大学のLAN(Local Area Network)を効率良く,かつ経済的に相互接続するインターネットワークについて,その構築技術や運用方式の確立及びそのようなネットワークの活用や応用技術の開発についての研究を目的とし、実験と実証環境の整備のための学術研究インターネットワークがJAIN(Japan Academic Inter-university Network)を基盤として研究を進めた.本研究では,このJAINの運用をとおして,研究課題にあるように今後の高度情報化社会における真のインフラストラクチャとしてネットワークをどの様に発展させていけばよいのか,また,これまでのネットワーク利用を発展させるとともにどのような新たな応用を開拓していけばよいのかを,実践的な立場から,そして多数の研究者の創意工夫と討議の場から研究を実施した.本年度は前年度の研究を継承し,次のテーマについて研究し,その成果を研究報告書にまとめた. (1)インターネットワーク構築技術 ネットワークの階層管理,インターネット間接続技術,回線設計技術,経路制御技術,性能評価技術,LAN管理技術(インターネット対応)名前/アドレス管理技術,技術情報/運用情報管理 (2)インターネットワークの応用 電子メール,ニューシステム,マルチメディア,公開情報サービス JAINは,当初,北海道大学,東北大学,東京大学,名古屋大学,京都大学,大阪大学,九州大学,学術情報センター,慶応義塾大学などを中心として,1990年に実験ネットワークが稼動した.1993年2月時点では,82の組織が参加し,また,研究代表者,研究分担者26名のほか,研究協力者186名と多数にのぼった.
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