1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03304006
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Research Institution | Himeji Institute of Technology |
Principal Investigator |
新免 輝男 姫路工業大学, 理学部, 教授 (80114510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊山 宗弘 放送大学, 教養学部, 助教授 (90131010)
島崎 研一郎 九州大学, 教養部, 助教授 (00124347)
水野 暁子 日本福祉大学, 女子短期大学部, 助教授 (30181895)
加藤 潔 名古屋大学, 理学部, 助手 (00109258)
飯野 盛利 大阪市立大学, 理学部, 助教授 (50176054)
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Keywords | 膜輸送 / イオン輸送 / カルシウム / プロトンポンプ / 活動電位 / 伸長成長 / 浸透制御 / ストレス |
Research Abstract |
イオンの輸送の機構:車軸藻の外液のKCl濃度を50-100mMに上げると細胞内浸透圧調節能を失い、細胞内浸透圧が400mOsMにまで上昇することが分かった(清沢)。車軸藻のクロライドチャンネルの開閉がカルモジュリンによって制御されている可能性を示した(大川)。情報伝達における膜輸送:車軸藻のカルシウム感受性クロライドチャンネルの特性について、細胞内潅流法によって解析した(新免)。また、車軸藻における活動電位発生における細胞質遊離カルシウム濃度変化を測定した(菊山)。セキショウモにおける原形質流動の光誘導にプロトンポンプが関与していることを明らかにした(高木)。トウモロコシ幼葉鞘の先端部の組織から調整したプロトプラストを用い、オーキシンによってプロトンポンプが活性化されることを示した(飯野)。高等植物の酸成長における細胞壁の力学的性質等についての測定を行なった(水野)。孔辺細胞の開孔の制御にカルシウムとプロトンポンプが関与していることを明らかにした(島崎)。 ストレス下における膜輸送:オオムギ葉組織における細胞質およびアポプラストのリン酸イオンの濃度調節には液胞が重要な役割を演じていることを明らかにした(三村)。低温ストレス下において、培養細胞の原形質内のPHが下がることを明らかにした(吉田)。浸透ストレスに対する胚軸木部プロントポンプの活性化パターンを実験によって確かめた(加藤)。シラタマモの膨圧調節において、細胞質PHは大きく変化しないことを示した(岡崎)。フシナシミドロの屈性発現に耐塩性、膨圧調節などが関与していることを示した(片岡)。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] Mumur, T. and Shimmen, T.: "Permeabilization of the plasma mimbrane and maintenance of the integrity of ofranelles in higher plants" Plan & Cell Physiol.33. 703-707 (1992)
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[Publications] Okazaki,Y., Tazawa, M., Moriyasu, Y. and Iwasaki, N.: "Bafilomycin inhibits vacuolar pH regulation in a fresh water charophute Vigna unguiculata" Botanica Acta. 105. 921-926 (1992)
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[Publications] Mizuno, A. and Katou, K.: "Effect of cations on IAA-unduced proton cxcretion in the xylem of" Physiol. Plant. 85. 411-416 (1992)
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[Publications] Takagi, S., Kamitsubo, E. and Nagai, R.: "Visualization of a rapid, red/far red light-dependent reaction by centrifuge microscopy" Protoplasma. 168. 153-158 (1992)
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[Publications] Kiyosawa, K.: "Toxicitieis of pH buffer solutions to Chara internadal cells." Jpn. J. Phycol.40. 333-344 (1992)
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[Publications] Kikuyama, M. and Hiramato, Y.: "Intercellular trnspotr of macromolecules in Nitella" Plant & Cell Physiol.33. 413-417 (1992)
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[Publications] 新免 輝男: "細胞の運動" 裳華房, 141 (1992)
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[Publications] 新免 輝男: "細胞の生物学" 岩波書店, 180 (1993)