1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03304018
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
塚本 良則 東京農工大学, 農学部, 教授 (60014924)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小倉 紀雄 東京農工大学, 農学部, 教授 (30015127)
小川 滋 愛媛大学, 農学部, 教授 (30037973)
太田 猛彦 東京大学, 農学部, 教授 (50134797)
木平 勇吉 東京農工大学, 農学部, 教授 (30021083)
竹下 敬司 九州大学, 農学部, 教授 (20117154)
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Keywords | 森林破壊 / 水循環 / 評価法 / 地球スケ-ル / 地壌構造 / 雨水流出 / 蒸発散 / 水質形成 |
Research Abstract |
各研究者がもつ試験地を相互に利用し、共同で森林破壊(地上部、土壌)のモデル実験を行い、デ-タをとると同時に、評価モデルの開発を行い、それを試験地おいて検証する方法で研究を進めた。 1.森林破壊の実態と土壌変化の評価法の開発:森林破壊の実態を地球スケ-ルで整理・分類した(木平)。森林破壊が土壌構造にどの様な変化を与えるかにつき国内で調査・検討した(竹下)。 2.森林破壊が水循環の量に与える影響の評価法に関する研究:局所スケ-ル:東京農工大(第三紀層)と京都大試験地(花崗岩、古生層)において、雨水流出モデルを比較・研究し、森林の各種破壊の評価に適用できるモデルの開発を行った。またこれらのモデルの広域への適用の可能性について検討した。広域スケ-ル:広域の森林破壊が雨水流の集中にどのように影響し、また結果として起こる蒸発散の減少が広域の水循環にどの様な変化を与えるかを評価するための方法につき検討した。 3.森林破壊が水循環の質に与える影響の評価法に関する研究:局所スケ-ル:東京農工大学大谷山演習林試験地(古生層)の森林小流域において流域の物質循環と渓流水質形成に関しモデル化を検討した(生原)。花崗岩山地において物質循環と水質形成のモデル化につき検討した。森林破壊と特に関係深いNo3ーNの変化の追跡のできるモデルを現在作成中である。広域スケ-ル:広域スケ-ルで森林破壊が起こったとき、河川水質にどの程度の変化が起こり、周辺環境にどの程度の変化が起こるかにつき検討した(小倉)。
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Research Products
(8 results)
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[Publications] 塚本 良則・窪田 順平: "斜面プロセスにおける森林の役割" 地形. 12. 243-257 (1991)
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[Publications] 塚本 良則: "森林は斜面崩壊抑上にどれだけ役立っているか" 森林科学. 3. 45-51 (1991)
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[Publications] 木平 勇吉: "森林の管理手法の体系と問題点" 森林科学. 3. 13-15 (1991)
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[Publications] 鈴木 雅一: "水に関わる森林機能とモデル化" 森林科学. 3. 32-35 (1991)
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[Publications] 太田 猛彦: "森林の水源三函養機能と森林施素のあり方私論" 水刊科学. 197. 1-33 (1991)
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[Publications] Takehiko ohta: "Erosion control experience in Japan" Prcc.of the International Meeting on Tropicacl (H・Plraloy). 41-46 (1991)
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[Publications] 塚本 良則・小橋 澄治 編: "新 砂防工学" 朝倉書店, 193 (1991)
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[Publications] 塚本 良則 編: "森林水文学" 文永堂出版, 319 (1992)