1992 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03304028
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
谷口 直之 大阪大学, 医学部, 教授 (90002188)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
下西 康嗣 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00029951)
大村 恒雄 九州大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80029933)
大久保 岩男 滋賀医科大学, 教授 (80152073)
田代 裕 関西医科大学, 医学部, 教授 (40077558)
牧田 章 北海道大学, 医学部, 教授 (60004561)
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Keywords | 糖化 / システィンプロテアーゼ / アミド化 / プロセシング / ゲラニルゲラニル化 |
Research Abstract |
多くのタンパク質は様々な翻訳後修飾を受けて機能を発揮したり、修飾により機能が調節される。タンパク質機能における翻訳後修飾の意義を解明するのに、種々の翻訳後修飾の同定は非常に重要であると考えられる。下西らは、マススペクトル測定により光受容体G-タンパク質αサブユニットN-末端が4種の脂肪酸で修飾されることを見いだした。田代らは、非特異的脂質移送タンパク質が網膜色素上皮細胞ミクロペルオキシソームに存在することを明らかにした。勝沼らは、Cキナーゼ特異的阻害剤によりシスタチンαがケラトヒアリン顆粒に取り込まれなくなることを見いだした。大村らは、従来小胞体酵素と考えられていたカルボキシエステラーゼには、複合型糖鎖の付加した分泌型が存在することを明らかにした。姫野らは、ラット肝リソソーム膜から85kDa糖タンパク質を精製し、これがリソソームに局在することを生化学的、形態学的に確認した。牧田らは、アリルスルファターゼA先天性欠損症における酵素活性の著減が翻訳後修飾過程での異常に起因することを明らかにした。堀内らは、ヒト水晶体クリスタリンにメイラード反応後期生成物が存在することを免疫化学的に示した。宮城らは、ラット骨格筋より細胞質シアリダーゼのcDNAをクローニングした。大久保らは、ピログルタミルアミノペプチダーゼを部分精製し、性質の異なる二つのアイソザイムが存在することを示した。谷口らは、メイラード反応過程中間体である3-デオキシグルコソンの還元酵素を精製、クローニングした結果、この酵素がアルデヒド還元酵素と同一であることを明らかにした。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Ookawara,T.: "Site-specific and random fragmentation of Cu,Zu-superoxide disutase by glycation reaction:Implication of reactive oxygen species." J.Biol.Chem.267. 18505-18510 (1992)
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[Publications] Kokame,K.: "Lipid modification at the N terminus of photoreceptor G-protein α-subunit." Nature. 359. 749-752 (1992)
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[Publications] Nishimura,H.: "Human factor IX has a tetrasaccharide O-glycosidically linked to serine 61 through the fucose residue." J.Biol.Chem.267. 17520-17525 (1992)
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[Publications] Sakaguchi,M.: "Functions of signal and signal-anchor sequences are determined by the balance between the hydrophobic segment and the N-terminal charge." Proc.Natl.Acad.Sci.89. 16-19 (1992)
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[Publications] Fujii,T.: "Proteolytic processing of human lysosomal arylsulfatase A." Biochim.Biophys.Acta.1122. 93-98 (1992)
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[Publications] Araki,N.: "Immunochemical evidence for the presence of advanced glycation and products in human lens proteins and its positive correlation with aging." J.Biol.Chem.267. 10211-10214 (1992)