1993 Fiscal Year Annual Research Report
新植物ホルモン・ブラシノステロイドの作用機構に関する研究
Project/Area Number |
03305009
|
Research Institution | TEIKYO UNIVERSITY |
Principal Investigator |
横田 孝雄 帝京大学, 理工学部, 教授 (40011986)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 安智 宇都宮大学, 雑草科学センター, 教授 (90008003)
高津戸 秀 上越教育大, 学校教育学部, 助教授 (30179460)
阿部 浩 東京農工大, 応用生物科学, 教授 (10015084)
桜井 成 理化学研究所, 主任研究員 (10087562)
勝見 允行 国際キリスト教大学, 教養学部, 教授 (10052242)
|
Keywords | ブラシノステロイド / 生合成 / 伸長成長 / 抗ブラシノステロイド / 微小管 / 青色光 / 結合体 / 膜安定性 |
Research Abstract |
1.植物に広く分布しもっとも重要と考えられるブラシノライドの生合成経路、すなわち、ティーステロン→ティファステロール→カスタステロン→ブラシノライドという経路が培養細胞ばかりでなく、無傷植物に於ても働いていることを明らかにした。またティーステロンからティファステロールの中間体として3-デヒドロティーステロンを同定した(横田、桜井、藤岡、阿部)。 2.ブラシノステロイド(BR)の花粉中の細胞内分布を免疫抗体法で調べ、アミロプラストが主たる分布場所であることを明らかにした(横田)。 3.花粉中のBRの変動を明らかにすると共に、脂溶性代謝物としてティーステロンのミリステートの存在を明らかにした(横田)。 4.青色光による葉身展開は内在するBR活性の増大を引き起こすが、BRの含有量を高めるためではないことを明らかにした(丸茂、安部)。 5.BRの阻害剤を微生物(Drechslera avenae)より単離しKM-01と名ずけ、その構造を決定した(丸茂)。 6.作用持続型BRの合成を行い、農業上有用と思われる化合物を選定し、その実用試験を進めた(高津戸)。 7.BRは根寄生植物の発芽を促進する強力なコンディショニング作用を有することを明らかにした(竹内)。 8.BRによる成長はオーキシンと異なり、微小管が関係しており、また茎の内層の成長が重要であることを明らかにした(桜井、勝見、柴岡)。 9.BRの耐冷性増強作用は膜の安定化をもたらすことによって発現されていることを明らかにした(勝見)。
|
Research Products
(6 results)
-
[Publications] H、Suzuki: "Metabolism of Castasterone and brassinolide in mung bean explaut" Phytochemistry. 33. 1361-1367 (1993)
-
[Publications] H、Suzuki: "Biosyn thes is of brassinosteroids in Cathurauthus roseus、Purt I Biosynthesis of brassinolide from castasferone" J、Plant Growth Regnlation. 12. 101-106 (1993)
-
[Publications] S、Asakawa: "Teasterone 3-myristate:A New type of brassinosteroid deriuatioe in Lilium Longiflorum nuthers" Biosci Biotech Biochem. 58. 219-220 (1994)
-
[Publications] P、E、Taylor: "Detection of brassino steroids in pollen of Lilium Derennel by immunocutocheonistoy" Planta. 189. 91-100 (1993)
-
[Publications] S-K Kim: "A brassinolide-inhibitor KM-01,Its iso lation and Structureelucidation from a fungus Drechslera avenae" Tetrahedron Letters. (印刷中).
-
[Publications] H Suzuki: "Biosynthesis of brassino lide from teasteronevia typhasterol anf castasterone in cultured colls of C.roseus" J.Plant Growth Reguluation. (印刷中).