1993 Fiscal Year Annual Research Report
協力教授を含む指導形態の多様化がもたらす教育効果に関する研究
Project/Area Number |
03306018
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
加藤 幸次 上智大学, 文学部, 教授 (00000084)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 有 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (10125370)
浅沼 茂 名古屋大学, 教育学部, 助教授 (30184146)
山田 兼尚 国立教育研究所, 測定評価研究室, 室長 (40000070)
高浦 勝義 国立教育研究所, 教育方法研究室, 室長 (40110093)
石坂 和夫 国立教育研究所, 教育課程研究室, 室長 (20099906)
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Keywords | 協力教授 / ティーム・ティーチング / ティーム・ティーチングの評価 / 学級規模 / 教育評価 |
Research Abstract |
本年度は、1.第一年次に実施し、第二年次に集計したテストとアンケート(小学校4年と5年の算数、中学校1年と2年の数学及び、中学校1年の英語での7つの単元)の集計結果について分析し、2.報告書にまとめた。 研究の成果として、次のような結論を得ることができた。 (1)学力テストの分析の結果として、(A)小学校5年の算数単元「百分率」を除いて、他のすべての単元で2人教師による協力教授(テイームテイーチング)を行なった実験群の方が、素点の平均点において、一人の教師によって指導された対照群より高かった。(B)また、t検定の結果「有意差あり」となった単元は7つの単元の内5つの単元であった。(C)さらに、上位、中位および下位グループに分けて分析した結果では、それぞれ、3つの単元で「有意差」があった。これらのことから協力教授は、きわめて有効な指導体制である。と言える。 (2)アンケートは、(A)「学習態度 価値の形成」、及び(B)「学習目標の認知」に関して行なったが両者ともに、実験群と対照群の間に顕著な差は認められなかった。理由としては、協力教授による指導が日常的に行なわれては、いないことが考えられる。今後、協力教授が一般化された段階で研究を行ないたい。
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Research Products
(1 results)