1994 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03402039
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉田 宏一郎 東京大学, 工学部, 教授 (90010694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 徳昭 東京大学, 工学部, 助手 (80010891)
鈴木 英之 東京大学, 工学部, 助教授 (00196859)
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Keywords | 海洋空間利用 / 半潜水式構造 / 係留構造 / 構造計画法 / 海上都市 / 海上レジャー基地 / 深海ステーション / 海上空港 |
Research Abstract |
平成3年度から5年度にかけて行なった(1)海上ビジネス都市、(2)海上レジャー基地、(3)深海ステーション、(4)浮体空港の計画の過程を分析し、海洋空間利用のための構造体の計画の流れ図を作成し、この中に含まれる主要項目であるニーズの分析、アイデアの発想、コンセプトの構想、基本設計、分析と評価、最適化の進め方の枠組を示した。 特に、浮体構造システムに特化した計画の、詳細な流れ図を考察、作成した。この図では、計画の実行内容の流れを主軸とし、これに対して外野分野からの入力となる情報を左側列に、実行に当たって必要となる専門要素技術の内、重要な分野としてまとまりがあり、開発的作業が必要と考えられる分野を右側列に示している。 本研究では浮体構造システムの基本案の作成までを対象として、そこまでの手順と手法を詳しく論じたが、特に要素技術としての、(1)自然環境条件の調査法と設計入力への変換法に関して、大規模半潜水式構造の波荷重、風荷重、(2)浮体構造形式、係留方式、構造材料の選択法に関して、構造形式と係留方式の種類と特徴、選択あるいは開発の考え方、(3)初期構造設定法に関して、大規模浮体の波荷重に対する応答特性の鳥瞰図的把握法、得られた特性と適用法、初期構造寸法の決定法、(4)静的・動的応答解析法に関して、構造モデリング、流体力学的係数と波強制力の評価法による動的応答解析法の分類、特に流力弾性解析との関係を論じ、この種の浮体の工学的解析に基づく計画、基本設計に具体的な方法論を提案した。 最後に、冒頭で挙げた海上ビジネス都市、海上レジャー基地、深海ステーション、浮体空港の計画を提案した方法に則って合理性の高い内容とした。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 吉田宏一郎 外: "大規模浮体における波強制力の相互干渉効果(その2)" 日本造船学会論文集. 176. 185-192 (1994)
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[Publications] Yoshida,K.et al.: "Interaction between Enviromental Loads and Motions in Large Floating Structures (to be published)" Proc.14th OMAE symposium. (1995)