1991 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
03451006
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Research Institution | Bukkyo University |
Principal Investigator |
水谷 幸正 佛教大学, 文学部, 教授 (60066389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田宮 仁 佛教大学, 社会学部, 講師 (60155257)
山口 信治 佛教大学, 社会学部, 教授 (60066404)
場知賀 礼文 佛教大学, 社会学部, 助教授 (80113108)
藤本 浄彦 佛教大学, 文学部, 教授 (90090183)
雲井 昭善 佛教大学, 文学部, 教授 (80081892)
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Keywords | 仏教 / 生死 / タ-ミナルケア・スタッフ教育 / 臨終行儀 / 浄土往生 / ビハ-ラ / ホスピス / チャプレン |
Research Abstract |
本研究は基礎研究(課題番号61510013,課題番号63450004)の成果を基に、より実践的な研究が目的であった。すなわち、先に開拓した仏教によるケア方法論の実際的な臨床場面に即した応用方法の検討研究と、やはり先に作成したビハ-ラ僧養成カリキュラムの具体的教授法の検討であった。さらに、アジア各国のタ-ミナル・ケア問題に対する動向の調査研究も目的としていた。 本研究が当初の3年から2年計画に変更せざるをえなくなったためもあり、一部当初の計画を縮小した。しかし、研究分担者全員による定例研究会を設けその討議内容を記録しながら、研究を推進したことには変わりない。 その結果、先に開拓した仏教を背景としたタ-ミナル・ケアの方法論について、医療・看護・福祉関係を中心にした資料と比較することにより、緩和ケア病棟(ホスピス・ビハ-ラ)等でその臨床場面に即した実際的応用方法の検討研究を行ない、その有用性を確かめることができた。その際に、本研究の原点に常に立ち返り、問題点を仏教経典や祖師方の著作に確かめるという作業を続けたことが、実践理念としての仏教の在り方を再確認させられた。また、先に作成したビハ-ラ僧養成カリキュラムを基に、より実際的な大学教育の場に組み込むための手直しを進め、そのカリキュラム開講を前提とした諸準備を整える段階に至ることができた。さらに、アジア各国におけるタ-ミナル・ケア問題に対する動向の調査研究については、とりあえず台湾と韓国の2ケ国の事情を現地訪問し、先方の施設見学や大学人との交流取材により、その一部ではあるが確かめつつある。
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Research Products
(21 results)
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[Publications] 水谷 幸正: "自性清浄心・発菩提心・度衆生心・発願心" 仏教思想9『心』仏教思想研究会編. (1984)
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[Publications] 水谷 幸正: "善導『観』経疏主義分序題門について" 坪井俊映博士頌寿記念仏教文化論坪井俊映博士頌寿記念. (1984)
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[Publications] 水谷 幸正: "BUDDHIST ETHICS AND MODERN SOCIETY" GREENWOOD PRESS. (1991)
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[Publications] 雲井 昭善: "仏教経典にみるタ-ミナル・ケア" 仏教とタ-ミナル・ケアに関する研究. 2号. 10-16 (1991)
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[Publications] 藤本 浄彦: "論究・宗教的生命" FAS協会『ブディスト』. 39. 4-26 (1992)
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[Publications] 藤本 浄彦: "「一枚起請文」翻訳の諸問題ー英語及びドイツ語訳の場合ー" 『欧米語の法然浄土教研究『浄土宗奨学会報告書. 1. 30-43 (1992)
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[Publications] 場知賀 礼文: "Peter Berger's Sociology and his Images of Society(II)" 佛教大学社会学部論叢. 第25号. 31-56 (1991)
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[Publications] 場知賀 礼文: "宗教の定義について〔II〕ー欧米の文献を中心にー" 佛教大学社会学研究紀要. 12. 12-26 (1991)
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[Publications] 場知賀 礼文: "宗教と近代化について" 私学研修私学研修福祉会. (1992)
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[Publications] 藤堂 俊英: "『諸法本経』の研究ー特に「念為増上」をめぐって" 「藤吉慈海先生仏教学浄土学論集」所収. 39-64 (1992)
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[Publications] 渡辺 千壽子: "「日本型福祉社会」論における家族・女性像ーその「日本的」特質と思想的基盤ー" Social Welfare and Indigenous Cultures (West Virginia University,School of Social Work). 3. 291-302 (1991)
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[Publications] 渡辺 千壽子: "社会保障と男女平等" 鷹陵. 128. 15-23 (1991)
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[Publications] 田宮 仁: "わが国におけるホスピスの現状(2)" 日本医師会雑誌. 105ー7. 1125-1127 (1991)
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[Publications] 田宮 仁: "仏教と医療の間からみたタ-ミナル・ケア" 月刊タ-ミナルケア. 1ー2. 141-143 (1991)
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[Publications] 田宮 仁: "タ-ミナル・ケアと仏教福祉その関係と問題点" 日本仏教社会福祉学会年報. 22. 139-159 (1991)
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[Publications] 田宮 仁(共著): "いま改めて仏教福祉とは何か" 仏教福祉. 17. 4-42 (1991)
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[Publications] 田宮 仁(共著): "がんのタ-ミナル・ケアを考える" 新潟県医師会報. 499. 41-61 (1991)
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[Publications] 田宮 仁: "いま、新潟県ですすむタ-ミナル・ケアの実践" いま、医療のこころを考える. 1. 8-11 (1991)
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[Publications] 田宮 仁(共著): "ビハ-ラケアについてその3" 死の臨床. 14ー2. 143 (1991)
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[Publications] 田宮 仁(共著): "内科病棟における法話会の変遷と病棟内力動の変化について" 死の臨床. 14ー2. 196 (1991)
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[Publications] 藤本 浄彦: "法然浄土教の現在" 四恩社, A5.251ペ-ジ (1992)